医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 感染対策加算で適正使用-未算定病院は低用量、長期投与

感染対策加算で適正使用-未算定病院は低用量、長期投与

読了時間:約 2分8秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年06月10日 AM10:30


■抗菌薬使用の全国データ解析

診療報酬の感染防止対策加算を算定できていない病院は算定病院に比べて、抗菌薬の適正な使用がなされていない可能性がある――。村木優一氏(三重大学病院薬剤部副薬剤部長)らの研究グループが「抗菌薬使用動向調査システム」(JACS)で収集した2014年のデータを解析したところ、そんな傾向が明らかになった。未算定病院は算定病院に比べて抗菌薬の使用量が少なく、投与期間も長かった。この結果は、感染防止対策チームの活動などを評価した感染防止対策加算の有用性を示すことにもなり得るとしている。

JACSは、インターネットを通じて全国の病院から各抗菌薬の使用量、使用日数、施設の基本情報などのデータを収集する日本初の抗菌薬使用量大規模サーベイランスシステム。収集した情報を解析し、日本全体で抗菌薬の適正使用を推進するための指標になるデータを提供することを目指している。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【国衛研/厚労省】新たに複数化合物検出-小林の紅麹健康被害で
  • 【厚労省】選定療養の対象1095品目-田辺三菱が49品目と最多
  • 【厚科審制度部会】薬機法改正へ検討スタート-承認制度見直しなど議論
  • 【消費者庁】健康被害報告基準明確化を-機能性食品検討で初会合
  • 【厚労省】心筋炎既往歴「慎重に」-コロナワクチンで周知