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64列マルチスライスCT装置「Supria Grande」を発売-日立メディコ

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2015年01月20日 PM04:30

国産初の頭部用CT装置の設置から40周年を迎え

株式会社日立メディコは1月16日、64列マルチスライスCT装置「Supria Grande(スプリア グランデ)」を発売したと発表した。


画像はニュースリリースより

1975年に同社が国産として初の頭部用CT装置1号機を国内の大学病院に設置してから、2015年で40周年を迎える。同社はこの間に、全身用CT装置の開発、ヘリカルスキャン法の開発による撮影時間の短縮、検出器を多列化したマルチスライスCT装置などの開発を行い、高い空間分解能、高速回転撮影、高い時間分解能、高精細な形態情報などを提供するCT装置として高評価を得てきた。

そこで節目となる今年、高速・広範囲撮影と高画質の両立を目的に、コンパクトでハイパフォーマンスをコンセプトにした64列マルチスライスCT装置である同製品を開発したという。

CT装置のランニングコスト軽減も期待

Supria Grandeは、最小スライス厚0.625mmで、胸部を4~6秒で撮影可能。従来の16列CT装置では胸部(30cm)を最小スライス厚0.625mmで撮影する場合は14〜22秒、高速モードでの撮影でも最小スライス厚1.25mmで7〜11秒の息止めが必要だったのと比較すると、高齢者など息止めの難しい被検者や、検査中に姿勢を保つのが困難な被検者の検査等に広く使用できるという。また、最小スライス厚0.625mmでルーチン検査を行うことができるため、スキャン面内と同等の体軸方向分解能を持った等方性の多断面再構成画像の撮影が可能となるとしている。

さらに、撮影時に設定したFOV(有効視野)に関わらず、常時最大FOV(50cm)のデータを収集・保存できる。こにより、姿勢を保つのが困難な被検者の頭部撮影において設定したFOVから画像が欠損した場合でも、最大FOV内であれば、欠損部分を再構成することが可能となるため、再撮影の必要もなくなるという。

また同装置は、被験者の不安を視覚的に軽減するため75cmの大開口径でありながら、幅2m・高さ1.85mを下回る小型化を実現したコンパクトなスキャナガントリを採用。標準寝台との組み合わせでは、従来シングルスライスCT装置相当の最小12m2のCT検査室にも設置可能だ。また、コストパフォーマンスに優れた5MHU X線管球を採用しているため、CT装置のランニングコスト軽減も期待できるとしている。

▼外部リンク
株式会社日立メディコ ニュースリリース

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