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世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬マンジャロ、2規格を発売-リリーと田辺三菱

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2023年04月19日 AM10:38

1回使い切りのオートインジェクター型注入器で、週1回皮下注射

日本イーライリリー株式会社と田辺三菱製薬株式会社は4月18日、持続性GIP/GLP-1受容体作動薬マンジャロ(R)皮下注2.5 mgアテオス(R)、同皮下注5 mgアテオス(R)(一般名:)について、2型糖尿病を効能又は効果として発売したことを発表した。


画像はリリースより
(詳細は▼関連リンクからご確認ください)

マンジャロは、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド()とグルカゴン様ペプチド-1()の2つの受容体に作用する、世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬。同剤の構造は、天然GIPペプチド配列をベースとした単一分子で、GLP-1受容体にも結合するように改変されており、選択的に長時間作用し血糖値を改善する。

同剤は、1回使い切りのオートインジェクター型注入器()によって、週1回皮下注射する。あらかじめ注射針が取り付けられた専用ペン型注入器により、注入ボタンを押すことで自動的に注射針が皮下にささり、1回量が充填されている薬液が注入される。患者が用量を設定したり、注射針を扱ったりする必要はない。

開始・維持用量を先行発売、高用量の4規格は6月12日発売予定

同剤は通常、成人にはチルゼパチドとして週1回2.5 mgから開始し、4週間投与した後、週1回5mgの維持用量に増量する。患者の状態に応じて適宜増減が可能な薬剤であり、5mgで効果不十分な場合は、4週間以上の間隔を空けて2.5 mgずつ増量ができ、最大で週1回15 mgまで使用が可能。6つの用量規格のうち、開始用量(2.5 mg)と維持用量(5 mg)の2規格を先行して発売した。高用量の4規格(7.5 mg、10 mg、12.5 mg、15 mg)については、2023年6月12日に発売を予定しているという。

マンジャロの製造販売承認は日本イーライリリーが有し、販売・流通は田辺三菱製薬が行う。医療従事者への情報提供活動は日本イーライリリーと田辺三菱製薬が共同で行うとしている。

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