医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚労省】小児のかぜも「投与せず」推奨-抗菌薬手引き改正で素案

【厚労省】小児のかぜも「投与せず」推奨-抗菌薬手引き改正で素案

読了時間:約 2分1秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年05月16日 AM10:30

厚生労働省は14日、学童期までの小児を対象とした「抗微生物薬適正使用の手引き」の改正素案を、厚生科学審議会の作業部会に示した。小児の急性気道感染症は、二次性の細菌感染症により増悪する可能性が高いとしつつ、いわゆる“”には成人と同様、抗菌薬を投与しないことを推奨。抗菌薬の予防的な投与も行わないよう求めた。生後3カ月未満の新生児の気道感染症は重篤な疾患が含まれるため、手引きの対象外とした。

手引きの素案は、主に学童期までの小児でも急性気道感染症に焦点を当て、急性気道感染症の特徴と注意点、各論で構成。その中で、小児のかぜに対して使われやすく、気をつけるべき薬剤として、ST合剤、セフトリアキソン、マクロライド系抗菌薬、テトラサイクリン系抗菌薬、オセルタミビルなどを列挙。これら多くの対症療法薬にはエビデンスが存在せず、副作用も報告されているとし、使用に当たって添付文書の記載に注意が必要と促した。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【厚労省】在宅訪問の駐車許可緩和-緊急時申請負担も軽減
  • 【消費者庁】機能性表示食品で検討会-日薬から富永常務が参加
  • 【腎臓学会など調査】紅麹中止で大半回復-死亡例に既往歴あり
  • 【厚労省】後発品172社に自主点検実施-承認書と製造実態整合で
  • 【GE議連】薬価下支え策の恒久化問う-骨太方針へ提言検討