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医療研究機関向けディープラーニング研究で業務提携-キヤノンメディカルとNVIDIA

読了時間:約 1分27秒
2018年04月13日 AM11:15

医療情報の増大で医療従事者の負担増加

キヤノンメディカルシステムズ株式会社は4月11日、米NVIDIA Corporationの日本法人と、日本における大学病院などの医療研究機関向けディープラーニング研究インフラの開発・販売に関する業務提携について合意したと発表した。

昨今の医療の現場では、世界中から報告される膨大な科学的知見の評価・分析や、患者等に係る大量の生体情報を把握し、最適で安全な医療を提供することが求められている。その一方で、医療情報の増大による医療従事者の負担は増加している。将来にわたって質の高い医療サービスの提供を実現するためには、科学技術の進歩を適切に活用し、医療従事者を支援していくことが求められている。

現在、早期発見および診療を支援するシステムの構築には、ディープラーニングによるビッグデータ解析に期待がよせられている。しかし、医療機関が独自にディープラーニングを活用した研究に取り組むためには、院内に存在するさまざまなデータを収集・統合し、解析に必要なハードウェアを用意し、その上でディープラーニング技術の習得を行う必要がある。

医療機関の膨大なデータを容易に収集、高速に処理することも

NVIDIAは、デスクトップPC、ワークステーション、ゲームコンソール等で高性能画像処理や高速演算を可能にし、インタラクティブなグラフィックスを作り出すGPUを開発した企業。最近では、GPUディープラーニングがAIの新時代の火付け役となり、「 コンピューティング カンパニー」として知名度を上げているという。

キヤノンメディカルシステムズは、1月よりAbierto VNAのサービスの提供を開始。Abierto VNAを利用することで、医療機関に存在する膨大なデータを容易に収集・統合、共有することが可能になる。この膨大なデータをNVIDIAが提供する最新のGPUアーキテクチャ搭載のAIコンピューティングプラットフォーム、 DGX Stationおよびソフトウェアによって高速に処理し、高度なディープラーニング アルゴリズムの設計、展開、利用を実現するという。また、(Graphical User Interface)の採用で、専門知識がなくてもディープラーニングを使った研究を容易に始めることも可能になるとしている。

 

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