医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > DS-8201、HER2陽性の再発・進行性胃がん対象P2試験を開始-第一三共

DS-8201、HER2陽性の再発・進行性胃がん対象P2試験を開始-第一三共

読了時間:約 56秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年11月24日 PM03:00

治療法の進歩が限定的なHER2陽性胃がん

第一三共株式会社は11月21日、HER2に対する抗体薬物複合体()「」について、HER2陽性の再発・進行性胃がん患者対象の第2相臨床試験「DESTINY-Gastric01」で最初の患者への投与を開始したと発表した。

胃がん患者の5人に1人の割合で、がん細胞にHER2が過剰発現しているといわれている。HER2陽性胃がんは、不均一なHER2発現が認められることから治療法の進歩が限定的で、アンメット・メディカル・ニーズが高い疾患のひとつ。現在、HER2を標的としたトラスツズマブによる治療を受けた後に進行したHER2陽性の再発・進行性胃がんに対して、標準的に使用されている抗HER2療法はない。

日本・韓国で約180名の患者を登録予定

DESTINY-Gastric01は、HER2を標的としたトラスツズマブによる治療を含む2種類の前治療を受けた後に進行したHER2陽性の再発・進行性胃がん患者または胃食道接合部腺がん患者を対象とした第2相臨床試験。DS-8201の有効性と安全性を評価する。主要評価項目は全奏効率で、日本および韓国で約180名の患者を登録する予定。

また、HER2を標的とした前治療を受けていないHER2低発現の再発・進行性胃がん患者約40名(登録予定)に対する同剤の有効性と安全性も探索的に評価する。

なお、同試験は、乳がんに続き、DS-8201にとって2番目の第2相臨床試験となる。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • 縁取り空胞を伴う遠位型ミオパチー薬「アセノベル」承認-ノーベルファーマほか
  • 遺伝子治療レンメルディ、小児の異染性白質ジストロフィーでFDA承認-協和キリン
  • 発作性夜間ヘモグロビン尿症、補体(C5)阻害剤と併用投与する薬剤「ボイデヤ(R)」の国内初の承認を取得-アレクシオンファーマ
  • 多発性嚢胞腎、iPS病態モデルから見出した治療薬候補の前期P2試験開始-CiRAほか
  • 男性型脱毛症(AGA)治療薬、デュタステリド錠0.5mgZA「トーワ」発売-東和薬品