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タフィンラーとメキニスト、BRAF変異MM患者の5年生存率にベネフィット-スイス・ノバルティス

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2017年06月22日 PM02:30

単剤療法または併用療法を実施した第2相「BRF113220試験」

スイスのノバルティスは6月4日、「タフィンラー(R)」(一般名:ダブラフェニブ)と「(R)」(一般名:)の併用療法を受けたBRAF V600遺伝子変異陽性転移性悪性黒色腫()の患者の生存率に長期的なベネフィットを認めた第2相試験の結果を発表した。5年間のランドマーク解析を行った「BRF113220試験」の結果は、米国臨床腫瘍学学会(ASCO)の第53回年次総会で発表されている。

合計162人の患者を対象に行った今回の試験では、タフィンラー単剤療法(150mg、1日2回)(n=54)またはタフィンラーとメキニストの併用療法(150mg、1日2回/2mg、1日1回)(n=54)を実施。5年後に試験を継続していたのは、単剤療法群の7人(13%)と併用療法群の13人(24%)を含む20人(37%)で、全生存率(OS)は単剤療法群より併用療法群が優れていた。単剤療法群の4年後および5年後のOSは、それぞれ23%と21%。併用療法群の4年後および5年後のOSは、それぞれ30%と28%で、登録患者のOSの安定性を反映していた。単剤療法群の無増悪生存率(PFS)は全体で3%だったが、4年後と5年後のPFSはいずれも13%で、同じく安定性を示していたという。なお、この解析に含めた単剤療法群の54人の患者のうち、45人(83%)が併用療法に切り替えた。治療を切り替えた患者の生存転帰はタフィンラー群として追跡したとしている。

MBM患者における併用療法を評価した第2相試験として初の報告も

同社は、併用療法を受けたBRAF V600遺伝子変異MM患者の頭蓋内病変に統計的有意な奏効があることを示した第2相「COMBI-MB試験」の結果も発表。30か月におよぶ同試験の結果は、 V600遺伝子変異陽性悪性黒色腫が脳に転移した()患者におけるBRAFとMEK阻害剤の併用療法を評価した初めての報告。「The Lancet Oncology」にて発表されている。

同試験では、4つのコホートに登録した125人の患者についてタフィンラーとメキニストの併用療法を評価。コホートA(BRAF V600遺伝子変異陽性、無症候性MBM、局所療法未施行の患者)では、治験責任医師による評価で、頭蓋内奏効率(IRR)は58%(95% CI: 46, 69)だった。頭蓋外奏効率(ERR)は55%(95% CI: 43, 67)で、全奏効率(ORR)は58%(95% CI: 46, 69)。PFSの中央値は5.6か月(95% CI: 5.3, 7.4)、6か月後のOSは79%だった。コホートAのうち、31人(41%)を現在も追跡中。予備OSの中央値は10.8か月(95% CI: 8.7, 19.6)だった。

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