20～59歳までのビジネスパーソン約22万人のデータを集計

総合人材サービスを展開する株式会社インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA（デューダ）」が「平均年収ランキング2015」を発表した。これは、2014年9月～2015年8月の1年間に、DODA転職支援サービスに登録した約22万人のデータを元に、正社員として就業する20～59歳までのビジネスパーソンの平均年収と生涯賃金をまとめたもの。

職種別平均では、MRが731万円で全体の2位になり、2014年ランキングの3位から順位を上げた。1位は投資銀行業務の779万円。その他、上位では11位に「医療機器メーカー営業」の605万円（前年比46万円プラス）が入った。

業種別平均では、医薬品メーカーが2014年に続いてトップをキープ。平均年収も694万円と14万円アップした。ほかに、2014年6位の医療機器メーカーが3位（平均年収570万円）に、2014年12位のCRO／SMO／CSOが7位（平均年収533万円）に、2014年34位のバイオ関連職が15位（平均年収489万円）となり、メディカル関連が職種・業種ともに平均年収が増加した。

【職種別】

【業種別】

画像はリリースより

全体では下落傾向のなか、医療系職種・業種は軒並み上昇

メディカル関連の職種別・業種別の男女別平均年収は以下の通り。

【職種別】
◆MR
平均年収731万円（男性781万円、女性564万円）
◆医療機器メーカー営業
平均年収605万円（男性615万円、女性492万円）
◆薬剤師
平均年収461万円（男性483万円、女性448万円）
◆臨床開発／治験
平均年収561万円（男性631万円、女性497万円）

【業種別】
◆医薬品メーカー
平均年収694万円（男性792万円、女性496万円）
◆医療機器メーカー
平均年収570万円（男性601万円、女性453万円）
◆CRO／SMO／CSO
平均年収533万円（男性579万円、女性467万円）
◆バイオ関連
平均年収489万円（男性545万円、女性436万円）
◆病院／クリニック
平均年収354万円（男性437万円、女性301万円）

今回の調査結果について、DODA編集長の木下学氏はQLifeProの取材に対し、「2009年からマイナス傾向にあった平均年収は、2013年には一度プラスへと転じましたが、2014年には再度マイナスへと戻り、さらに今回も前年を割る結果になりました。医療系職種・業種では、外資系メーカーや異業種企業の新規参入、オンコロジーの新薬上市、予防医療・再生医療の実用化などに向けて求人ニーズが高まり、転職マーケットが活況だったこと年収がアップした一因と考えられます」とコメントした。（QLifePro編集部）