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アステラス製薬とUCB 早期関節リウマチ治療薬の有効性を欧州リウマチ学会で発表

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2014年06月18日 PM02:45

PEG化抗TNF-α抗体「」の有効性について

アステラス製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は6月13日、両社が共同開発・商業化を進めるPEG化抗TNF-α(腫瘍壊死因子α)抗体「セルトリズマブ ペゴル(一般名、日本製品名:シムジア(R)、欧米製品名:Cimzia(R))」の早期関節リウマチに対する有効性について、「欧州リウマチ学会総会(EULAR 2014)」で発表した。


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今回の発表は、メトトレキサート(MTX)未治療で予後不良因子(抗CCP抗体高値陽性に加えて、リウマトイド因子陽性、もしくは骨びらんあり)を有する早期関節リウマチ患者(持続的な関節炎症状を発症してから12か月以内)を対象として行われた検証試験をもとにしたもの。

セルトリズマブペゴル(CZP)とMTXとの併用治療の関節破壊、および症状・徴候に対する効果について、MTX単独治療を対象としている。

有意な関節破壊の進行抑制が認められる

主要評価項目は、52週目の関節破壊の進行抑制(mTSS変化量)とされ、副次的評価項目は、24週目、および52週目の臨床的寛解(DAS28(ESR)、ACR/EULAR基準(Boolean)、ACR/EULAR基準(SDAI)による)並びに24週目の関節破壊の進行抑制としている。

試験の結果、CZPとMTXとの併用治療群は、MTX単独治療群に比べて、52週、24週ともに有意な関節破壊の進行抑制が認められたという。さらに、24週および52週のいずれの時点においても、CZPとMTXとの併用治療群は、MTX単独治療群に比べ、有意に高い臨床的寛解率が得られたとしている。

CZPは有効性、安全性に加え、医師が適用を妥当と判断した場合は関節リウマチ患者による自己投与も可能としている。症状の改善はもちろんQOL、アドヒアランス向上に重要な役割を果たすと期待されている。(QLifePro編集部)

▼外部リンク
アステラス製薬株式会社 ニュースリリース

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