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帝人 植物由来の生分解性癒着防止ゲル材を開発

読了時間:約 38秒
2013年10月01日 PM08:02

腹腔鏡手術に使用可能

帝人株式会社は9月19日、植物由来成分の生分解性ポリマーを使用したゲル状の癒着防止材を開発したことを発表した。

(画像はプレスリリースより)

この癒着防止材は、セルロースを化学修飾したゲル状の多糖類ポリマー。そのため術野の狭い部位や形状が複雑な部位の手術、腹腔鏡手術に使用することができる。さらに、植物由来の生分解ポリマーであるため、数日間で生体内に吸収され、除去する必要がないという。

現在の癒着防止材はシートタイプが主流として使用されているが、これでは術野の狭い部位や形状が複雑な部位の手術、腹腔鏡手術に使用することは困難とされていた。

2020年実用化目指す

この癒着防止剤については、すでに動物実験で癒着防止効果を確認済み。

帝人は、腹腔鏡手術用の器具も併せて開発を進めており、2020年までの実用化を目指すとしている。(小林 周)

▼外部リンク

帝人株式会社 ニュースリリース
http://www.teijin.co.jp/news/2013/jbd130919_55.html

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