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筑波大付属病院 手術台で撮影可能なMRI設備を公開

読了時間:約 54秒
2013年05月25日 PM01:13

手術室の隣室にMRI レールで移動

5月22日、茨城県つくば市の筑波大付属病院は手術台に患者を寝かせた状態のままMRI撮影を可能にする設備を報道陣に公開した。

(この画像はイメージです。)

この天井懸架移動式高磁場術中MRI手術室「VISIUS Surgical Theatre®」は、カナダのカルガリー大学が開発した。手術室の隣の部屋にMRI、天井にはレールを設置しておき、使用する際に移動させてくる仕組みだ。

このような設備の導入は、国内では初めてだ。脳腫瘍手術時に患部の位置をより正確に把握でき、周辺の神経を損傷するといった事故を防ぐのに役立つ。

実際にMRI撮影も行われた見学会

この見学会は同病院とイムリス株式会社の共催で行われ、25名の報道関係者が集まった。まず五十嵐徹也病院長の挨拶があり、山岡保人イムリス株式会社代表取締役による高磁場術中MRI手術室「VISIUS Surgical Theatre®」の紹介が続いた。

次に松村明教授および阿久津博義講師による講演「脳外科手術における天井懸架移動式高磁場術中MRI手術システムの意義と成果」が行われたあと、設備が公開された。

報道関係者は実際に手術着を着用して手術室に入室、内部を見学した。術中MRI入室時チェックリストに記入したうえ、MRI撮影も行われた。(小林 周)

▼外部リンク

筑波大付属病院 発表記事
http://www.hosp.tsukuba.ac.jp/new/1305231708.html

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