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ベーリンガーとイーライリリー、2型糖尿病治療薬の第3相試験結果発表

読了時間:約 1分23秒
2013年01月26日 AM07:43

血糖値が高くなり、上手くブドウ糖を取り入れられなくなる糖尿病は、2006年時点で世界中に約1億7100万人の患者がいるといわれている。糖尿病は主に2種類にわけられ、1型糖尿病では、膵臓がインスリンをほとんど、あるいは全く作らないために起こる。

2型糖尿病は、インスリンの量が不十分あるいは、肝臓や筋肉などの細胞がインスリン作用をあまり感じなくなるために、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こる。こちらは、食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多い。日本の糖尿病者の95%がこのタイプにあてはまるといわれている。

(画像はウィキメディアより)

ベーリンガーとイーライリリー、第3相試験

ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリーは、2型糖尿病治療薬であるナトリウム依存性グルコース共輸送坦体-2(SGLT-2)阻害剤empagliflozinの4つの第3相臨床試験が完了し、良好な結果を得たことを発表した。

4試験は、986例におけるempagliflozin 10 mgおよび25 mgの単独療法群を24週にわたりプラセボ投与群と比較した試験、1,504例におけるメトホルミンおよびメトホルミン+スルホニル尿素薬への追加療法としてempagliflozin 10 mg投与群および25 mg投与群を24週にわたりプラセボ投与群と比較した試験、499例におけるピオグリタゾンおよびピオグリタゾン+メトホルミンへの追加療法としてempagliflozin 10 mg投与群および25 mg投与群を24週にわたりプラセボ投与群と比較した試験、741例におけるempagliflozin 25 mgを軽度、中等度、または重度の腎障害を持つ2型糖尿病患者に、empagliflozin 10 mgを軽度の腎障害を持つ患者に投与し、52週にわたりプラセボ投与群と比較した試験であった。

これら4試験すべてにおいて、1日1回投与のempagliflozin 10mg群および25 mg群では、HbA1c値のベースラインからの変化に関して、プラセボと比べて有意な低下が認められた。

▼外部リンク

ベーリンガーインゲルハイム プレスリリース2013年1月23日
http://www.boehringer-ingelheim.jp/130123.html

 

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