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冬に感染力増大、ノロウイルス集団感染

読了時間:約 49秒
2012年12月27日 AM07:13

ノロウイルスは1972年に電子顕微鏡による観察でその形態が明らかになった比較的新しく発見されたウイルスで、乳幼児から高齢者に至る広い年齢層で急性胃腸炎を引き起こす。特に、11月から3月の冬季に多発することで知られる。

潜伏期間は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は37~38℃くらいである。通常であれば1, 2日ほど続いた後、治癒するが、免疫力の低下した老人や乳幼児では長引いたり重症化することもあるので注意が必要である。

(画像はウィキペディアより)

集団感染発生

山梨県では、弁当製造業者の仕出し弁当を食べ、嘔吐や下痢などの症状を訴えた患者が1184人に上ったと23日に発表した。県は同店の弁当が原因のノロウイルスによる集団食中毒と断定した。14日から同社は営業停止処分を受けている。

感染時の対応

ノロウイルスは、ワクチンがなく、しかも経口感染するので、ウイルスを遠ざけ、2次感染を防ぐことが重要である。ただし、アルコール消毒はあまり効かず、塩素系漂白剤で消毒するのが効果的と言われている。また、手首までしっかり手を洗うことも重要である。

▼外部リンク

山梨県 食中毒の発生について
http://www.pref.yamanashi.jp/eisei-ykm/

 

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