医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > ブラッドパッチが先進医療に、患者の負担削減

ブラッドパッチが先進医療に、患者の負担削減

読了時間:約 40秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年05月23日 PM03:00
脳脊髄液減少症

脳脊髄液減少症とは、交通事故などにより、脳や脊髄を覆っている硬膜から髄液が漏れだし、頭蓋骨内の髄液が減少し、脳と頭蓋骨をつなぐ神経や血管が引っ張られることで、激しい頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気などの症状が出る疾病である。これまでは、髄液漏れを止める硬膜外自家血注入()による治療が保険外で行われてきた。

一部の保険適用が認められる

厚生労働省の基準を満たした医療機関で治療を受ければ費用の一部が保険適用される「」として、ブラッドパッチが認められる方針が出された。早ければ7月から適用されるとのこと。

患者の負担が大幅減

これまで保険適用外であったため総額30万円ほどかかっていた費用が、今回の適用を受ければ、10万円ほどの負担に軽減される。適用には診断基準があり、これを満たした患者のみが対象となる。

▼外部リンク

厚生労働省 第2項先進医療に係る新規技術の届出状況について
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002aqry-att/2r9852000002as23.pdf

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療 行政・経営

  • 後発麻酔薬が年内供給へ-福岡厚労相、サンド製品限定出荷受け
  • 【中医協総会】ゾコーバ錠は「費用増加」-コロナ薬、費用対効果が壁
  • AIアプリ計測の歩行データからハキム病など3疾患の歩行パターン鑑別-名古屋市大ほか
  • 視野内の注目すべきエリアへの素早い反応を可能にする脳の仕組みを解明-都医学研
  • 骨格筋形成、カルパインによる転写調節タンパク質切断の重要性を発見-理研ほか