医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > GEヘルスケア・ジャパン 新技術搭載のデジタルブレストトモシンセシス発売

GEヘルスケア・ジャパン 新技術搭載のデジタルブレストトモシンセシス発売

読了時間:約 1分22秒
2013年11月13日 PM07:25

デンスブレストの視認性向上、要精検率の低減を可能に

GEヘルスケア・ジャパン株式会社は11月1日より、新技術を搭載したデジタルブレストトモシンセシス「SenoClaire」(セノクレア)の発売を開始したと発表した。欧米人に比べ、日本人の乳房において高頻度で出現する傾向にあるとされるデンスブレストの視認性を向上させている点が特長だ。

デンスブレストは、従来のマンモグラフィによる撮像では、白く描出される腫瘍との判別が難しい。「SenoClaire」はそうした課題を解決し、要精検率の低減を可能にするという。画質とX線照射線量、圧迫時間のバランスにも考慮し、より検査時の負担を軽減させながら、高精度なトモシンセシス画像を実現する点もポイントとなっている。

(画像はプレスリリースより)

「Senographe Essential」のオプションとして

この「SenoClaire」は、GEが2010年に発表したマンモグラフィの最上位機種「Senographe Essential」のオプションになるもので、1回の撮影で検査部位に対し、異なる角度でX線を連続バルス照射し、撮影後にコンピュータで画像を再構成する。これにより任意の複数断層画像を一度に得ることができる。

奥行き方向のデータも収集し、薄いスライスに画像再構成した状態で観察することが可能なため、乳腺の重なりを解消、より精度の高い情報を取得できるという。

画像再構成には、マンモグラフィで初となる逐次近似法(ASiRDBTアルゴリズム)を採用しており、従来の画像に比べてアーチファクトの除去が可能となり、微小な部位までさらにクリアな表現を実現している。軽量な管球によるステップ&シュートを採用したガントリーコントロールによっても、撮影画像はクリアになった。

こうした診断に必要な、より精度の高い多くの情報を、適切な検査時間で取得することを可能にしつつ、従来の2D撮影並みの被ばく線量で、被検者となる患者の心的不安や再検査費用の負担を低減できるものとなっており、GEでは被験者のQOL向上にも寄与するとしている。(紫音 裕)

▼外部リンク

GEヘルスケア・ジャパン株式会社 ニュースリリース
http://www3.gehealthcare.co.jp/ja-JP/News

関連ワード: ,
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 音楽演奏時の「あがり」の評価尺度K-MPAI-R、日本語版の妥当性検証-東大
  • ミトコンドリアのゲノム編集に成功、Mt疾患の遺伝子治療に一歩前進-北大ほか
  • 子宮頸がん、子宮温存の新たな治療法の臨床研究開始-岡山大
  • 全身性強皮症、腎クリーゼ・間質性肺疾患に特徴的な免疫細胞を発見-阪大
  • エアコンを適切に使えず熱中症で死亡は16.4%、東京23区の調査結果-東大ほか
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい