医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 日本初、ADA酵素補充療法剤「レブコビ筋注2.4mg」発売-帝人ファーマ

日本初、ADA酵素補充療法剤「レブコビ筋注2.4mg」発売-帝人ファーマ

読了時間:約 49秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2019年05月31日 PM01:00

ADAの投与で免疫機能を改善させる「酸素補充療法」

帝人ファーマ株式会社は5月29日、アデノシンデアミナーゼ()欠損症治療剤「レブコビ(R)筋注2.4mg」(一般名:(遺伝子組換え))の販売を開始したと発表した。同剤は、ADA欠損症に対して適応を持つ日本初の薬剤で、ADA活性の上昇や免疫機能の改善などが期待されている。


画像はリリースより

ADA欠損症は、遺伝子の変異によりADAという酵素に欠損が生じることで重度の免疫不全状態となり、易感染症や成長障害などを引き起こす希少疾病。治療は、造血幹細胞移植が第一選択とされているが、その他の療法として、ADAを投与することで、免疫機能の改善を図る酵素補充療法が用いられることもある。

英リーディアント社と、日本における独占開発・販売契約を締結

日本ではこれまでADA酵素製剤が承認されておらず、それが治療上の課題となっていたことから、帝人ファーマは新たな治療選択肢の提供に向け、2014年に英国の製薬企業リーディアント社(当時:シグマ・タウ・ファルマ社)と日本における独占開発・販売契約を締結し、同剤の開発に着手。2019年3月に「」の効能・効果で、厚生労働省より製造販売承認を取得していた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • DMDのエクソン44スキップ薬、医師主導治験でジストロフィン発現を確認-NCNPほか
  • 子宮体がん一次治療で免疫チェックポイント阻害薬とPARP阻害薬の併用「薬物療法にパラダイムシフト」
  • ポライビー 、未治療のDLBCLに対する良好な5年データ発表-ロシュ
  • PTSDに対するブレクスピプラゾールP3試験、症状を有意に改善-大塚製薬ほか
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン 肺がん領域に初参入