医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > C型慢性肝炎治療薬ハーボニー、ジェノタイプ2型の適応追加承認-ギリアド

C型慢性肝炎治療薬ハーボニー、ジェノタイプ2型の適応追加承認-ギリアド

読了時間:約 1分5秒
2018年02月20日 PM01:45

1・2型治療、リバビリンを使用しないハーボニーで可能に

ギリアド・サイエンシズ株式会社は2月16日、C型慢性肝炎治療薬「(R)配合錠」(一般名:/ソホスブビル配合錠)について、「セログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善」を効能・効果とする適応拡大の承認を取得したと発表した。これによって、同剤の効果・効能は、ジェノタイプ1またはジェノタイプ2のC型慢性肝炎、C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善となる。

ハーボニーは、HCV RNA複製を直接阻害する核酸型NS5Bポリメラーゼ阻害剤ソホスブビルとNS5A阻害剤レジパスビルの配合剤。ジェノタイプ1型のC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変の治療でインターフェロンを必要とせず、12週間1日1回1錠の経口投与による初めての治療薬として2015年7月に日本での製造販売承認を取得した。

今回の適応拡大に伴い、日本におけるC型慢性肝炎のほぼすべてを占めるジェノタイプ1および2型の治療が、リバビリンを使用しないハーボニーで可能となる。

ハーボニー12週間投与の持続的ウイルス学的著効率は96%

今回の適応拡大は、未治療または前治療歴のあるジェノタイプ2のC型慢性肝炎患者またはC型代償性肝硬変患者対象に、ハーボニー群とソホスブビルおよびリバビリン併用群とを比較した国内第3相臨床試験(GS-US-337-1903)の結果に基づくもの。

同試験の結果、ハーボニーの12週間投与における持続的ウイルス学的著効率()は96%(102/106例)で、ソホスブビルおよびリバビリン併用12週間投与に対する非劣性が示されたという。

 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • オンボー、活動期クローン病に対する皮下注製剤を発売へ-リリーと持田製薬
  • 心不全リスク・糖尿病・感染症などの検査を手軽に測定できる「ルミラ」発売-ロシュ
  • 原発性IgA腎症、治療薬「アトラセンタン」をFDAが迅速承認-ノバルティス
  • アミバンタマブ+ラゼルチニブでEGFR遺伝子変異を有する進行NSCLCのOSを大幅に改善(第Ⅲ相試験MARIPOSA)
  • エピソード記憶能力を誰でも簡単に計測可能なスマホアプリ、特許取得-富山大ほか
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい