医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【薬事日報調査】乱立する認定薬剤師制度-増える学会、専門含め45種類に

【薬事日報調査】乱立する認定薬剤師制度-増える学会、専門含め45種類に

読了時間:約 2分35秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年07月27日 AM10:30


■安易な認定に懸念の声も

特定領域の知識・技能を習得した薬剤師を認定する「認定薬剤師制度」が28団体35種類に及ぶことが、薬事日報の調べで明らかになった。薬剤師が取得できる認定制度を全て含めたもの。専門領域に精通している経験豊富な薬剤師を認定する「専門薬剤師制度」は6団体10種類に上ったが、認定薬剤師の多さが際立った。、専門薬剤師を合わせると、認定制度は実に45種類にも及んでいる。薬剤師の活動範囲が広がる中、多くの認定・専門薬剤師制度が立ち上げられ、質の担保に懸念が示されてきた。しかし、新たな薬剤師関連学会、認定制度の増加に歯止めがかかる傾向は見られておらず、むしろ乱立状態が拡大している実態が浮き彫りになった。

専門薬剤師制度をめぐっては、2008年に日本学術会議が「質の保証には、第三者評価機関により保証された研修・認定の仕組みが不可欠」と提言。14年には厚生労働科学研究班が、専門薬剤師制度を整備するための指針をまとめた。広く社会に認められるべき専門薬剤師制度が社会の要請とかけ離れた形で乱立することを危惧したためだ。指針は、既に専門薬剤師制度を実施、あるいは新たに立ち上げる学会等の団体が整備すべき基本的事項を示したものだが、指針が遵守されているかどうか不明なのが現状だ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【特許庁】「製薬企業にデメリット大」-AI創薬の特許出願認定
  • 【後発品検討会で報告書案】持続可能な産業構造実現へ-5年の集中改革期間を設定
  • 【国衛研/厚労省】新たに複数化合物検出-小林の紅麹健康被害で
  • 【厚労省】選定療養の対象1095品目-田辺三菱が49品目と最多
  • 【厚科審制度部会】薬機法改正へ検討スタート-承認制度見直しなど議論