医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医薬品・医療機器 > 杏林製薬 「イミダフェナシン」について、露製薬会社と開発・販売契約を締結

杏林製薬 「イミダフェナシン」について、露製薬会社と開発・販売契約を締結

読了時間:約 1分20秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2014年10月17日 PM06:30

モスクワに本社を置くR-Pharm社と

キョーリン製薬ホールディングス株式会社は10月10日、同社子会社の杏林製薬株式会社が、ロシアのR-Pharm CJSC(R-Pharm社)との間で、過活動膀胱治療剤「」に関し、ロシア及び周辺諸国における開発・販売等に関する基本契約を締結したと発表した。


画像はwikiメディアより引用

これにより杏林製薬がR-Pharm社に対し、同剤の同地域における独占的開発権及び販売権等を供与することが決定した。

P-Pharm社は、モスクワに本社を置く2001年に設立された株式非公開のハイテク製薬会社。2,800人以上の従業員、40以上の支店を有し、ロシア及びウズベキスタンやベラルーシからなる独立国家共同体、米国、ドイツ、日本、トルコ、中央・北アフリカ並びにインドをカバーしているという。同社は、病院とスペシャルティーケアを専門として、さまざまな疾患領域の医薬品の研究開発、製造、マーケティング及び流通を行っている。

日本国内では「ウリトス錠」「ステーブラ錠」として販売

)は、蓄尿障害を示す症状症候群で、主症状は尿意切迫感。一般的にこのほか頻尿や夜間頻尿を伴い、場合によっては切迫性尿失禁も伴う。こうした症状の発現により、患者のQOLが著しく低下することが知られ、治療には主にムスカリン受容体に対して拮抗作用を示す抗コリン剤が用いられる。ただし、同剤の薬理作用による口渇等の副作用発現により、継続服用を制限することが必要となるケースもある。

このOAB治療薬であるイミダフェナシンは、杏林製薬が創製した薬剤で、ムスカリン受容体サブタイプのM3及びM1に対し選択的拮抗作用を示す新規抗コリン剤。OAB患者における尿意切迫感や頻尿、切迫性尿失禁の症状を改善する。膀胱選択性が高く、口渇が少ない特徴を有する。

日本国内においては、杏林製薬が「ウリトス(R)錠0.1mg」として、小野薬品工業株式会社が「ステーブラ(R)錠0.1mg」の製品名で2007年6月より販売を行っている。2011年4月には、追加剤型としてOD錠も発売されている。

▼外部リンク
キョーリン製薬ホールディングス株式会社 ニュースリリース

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医薬品・医療機器

  • ヒフデュラ、慢性炎症性脱髄性多発根神経炎で適応追加申請-アルジェニクス
  • アレセンサ、ALK陽性早期非小細胞肺がん初の術後補助療法でFDA承認-中外
  • 全身型重症筋無力症治療薬ヒフデュラ配合皮下注を発売-アルジェニクス
  • バビースモ、網膜色素線条P3試験で主要評価項目達成-中外
  • 婦人科疾患の診断や不妊治療に有用な免疫検査パネルを発売-シスメックスほか