医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 関東初となる生体肺移植 獨協医科大学病院で実施

関東初となる生体肺移植 獨協医科大学病院で実施

読了時間:約 43秒
2013年07月13日 PM02:13

50代男性へ 提供者は息子

栃木県壬生町にある獨協医大病院で、関東では初めてとなる生体肺移植が行われた。移植を受けたのは肺繊維症を患う50代男性、提供者は2人の息子。手術は無事に成功し、3人とも順調に回復している。

(この画像はイメージです)

50代男性は2007年頃に肺線維症を発症、状態の悪化により今年3月に脳死したドナーからの臓器提供を受けるために日本臓器移植ネットワークに登録した。しかし余命半年の宣告を受け、家族が生体間移植を申し出たことから今回の生体肺移植が実施された。

今後はコンスタントに実施予定

生体肺移植は肺の一部が使われるため細い血管を縫合する必要があり、脳死肺移植に比べ難易度が非常に高くなる。これまで全国では130例が行われてきたが、関東地方では手術体制や適合条件が整っていないことから未実施となってきた。

獨協医科大学病院でも脳死したドナーからの肺移植は過去に2例実施されている。今後はコンスタントに生体肺移植が行われ、治療を必要としている患者の選択肢が広がることが期待される。(小林 周)

▼外部リンク

獨協医科大学 ホームページ
http://www.dokkyomed.ac.jp/index.html

関連ワード: ,
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • フレイル患者の血液マーカー発見、白血球の新たな役割も-FBRIほか
  • IgA腎症の発症・悪化に糸球体内皮細胞炎症が関与、新規病態機序も提案-北里大ほか
  • シミの原因メラニン、ビタミンC誘導体+セージエキスで生成を抑制-小林製薬ほか
  • 安易な「〇〇フレイル」という概念が、誤解や偏見を招く恐れ-都長寿研ほか
  • 生活保護世帯の子の入院、実態とリスク因子を解明-京大ほか
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい