医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 大塚製薬 エビリファイ・メンテナが入院率低下に有効であることを発表

大塚製薬 エビリファイ・メンテナが入院率低下に有効であることを発表

読了時間:約 56秒
2013年05月29日 PM05:13

北米で調査を実施

大塚製薬株式会社とデンマーク・コペンハーゲンに本社を置くH.ルンドベックA/Sは5月22日、総合失調症患者へのアリピプラゾール持続性懸濁注射剤「・メンテナ」の投与が精神症状再発の入院率低下に有効に働くという結果を発表した。

(この画像はイメージです。)

経口抗精神病薬の投与を続けたのちに「エビリファイ・メンテナ」への切り替えを行った際の観察結果を解析したものが発表された。切り替え前3ヶ月の入院率が28.1%なのに対して切り替え後3ヶ月間の入院率は6.6%に、切り替え前6ヶ月の入院率は41.5%だったのに対して切り替え後6ヶ月の入院率は14.2%に低下した。

副作用の症状で最も多かったのは精神症状で7.7%、不眠とアカシジアがともに7.2%、幻覚妄想型の統合失調症の発症が5.5%と続く。

このデータは5月18日から22日にかけてサンフランシスコで開催された第166回アメリカ精神医学会のポスターセッションで発表され、また同時にJournal of Medical Economicsにオンライン掲載された。

医療費抑制効果に期待

2012年のアメリカの総合失調症患者に対する医療費は467億ドルにも上っている。「エビリファイ・メンテナ」の投与によって精神症状再発による入院回数や入院期間、入院費用を抑制する効果が期待される。(小林 周)

▼外部リンク

大塚製薬株式会社 発表記事
http://www.otsuka.co.jp/company/release/2013/0522_01.html

 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 抗がん剤ヒドロキシウレア、小胞体還元ストレス緩和作用を発見-名古屋市大ほか
  • 血友病の新治療に道筋、肝類洞血管を再現する肝臓オルガノイド開発-科学大
  • 「前糖尿病」発症リスク、健康的な生活習慣の継続で2割減-横浜市大
  • 世界初の尿管オルガノイド作製に成功、腎移植医療への応用に期待-熊本大
  • 肝線維化を促進する細胞間ネットワーク、オステオポンチン連鎖反応を発見-東邦大ほか
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい