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ヤンセンファーマ HIV陽性者に服薬行動について調査を実施

読了時間:約 1分10秒
2012年11月28日 PM08:13

薬について思うこと

ヤンセンファーマ社はHIV陽性者を対象に「生活と服薬継続に関するアンケート調査」を実施した。エイズウイルスの症例が初めて報告されたのが1981年。30年たった現在、日本では新たなHIV感染者が毎年1500人、全体数は増加傾向にある。死にいたる病は過去の話、完治こそ難しいが、抗HV薬の服薬で健康な人と変わらない寿命をまっとうできる。ただし服薬は生涯継続しなければならない。

写真はイメージです

初めて抗HIV薬を見たときの印象を質問すると、違和感を覚えた人は76%。その対象が薬剤の「大きさ」は86%、「色」は65%だった。 
治療を始めるとき薬を選択する。選択の基準で重視した点は、「一日の服薬回数」が53%、「治療の効果」が42%、「服薬開始時の身体への影響(副作用など)」が31%。薬をずっと飲み続けることへの不安があらわれていないだろうか。

服薬の習慣について思うこと

服薬を続けることに対しては、「問題ない」が78%。95%以上「問題なく」飲んでいるとした人でも、服薬の負担を「とても感じる」、「やや感じる」を合わせると41%。「問題なく」が95%以下だった場合、負担を感じる人は52%もいた。

飲み続けている動機は、「検査値(CD4やウイルス量)などの維持や改善のため」が93%、「体調の維持や改善」が92%、「仕事・学校・学習が続けられる」が71%、「友人との交流・サークル活動が続けられる」が71%だった。治療の効果を期待するのは当然だが、社会生活を維持しようとの強い意向も伝わってくる。

今回の調査について、都立駒込病院の今村医師は

HIV陽性者による服薬への日々の努力があったからこそ、現在の予後改善があります。今後は、より安心して長期治療を続けられる医療や社会環境を整えていかなければならないと思っています

と語っている。

▼外部リンク

・プレスリリース
http://www.janssen.co.jp/

 

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