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βサイト切断酵素阻害剤の臨床試験結果

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2012年07月23日 AM07:00
アルツハイマー型認知症

アルツハイマー病は、認知機能低下、人格の変化を主な症状とする認知症の一種で、その名は、ドイツの精神科医アロイス・アルツハイマーが世界で最初に確認された患者アウグステ・データーの症例を、1906年に発表したことに由来する。

最近研究がすすんでおり、βアミロイドの脳内の沈着が原因のひとつと考えられている。

エーザイの臨床試験

エーザイは、アルツハイマー型認知症治療剤としてβサイト切断酵素阻害剤「E2609」の単回投与および反復投与した第1相試験の結果を発表した。

73名の健康成人を対象とした無作為化プラセボ対照、二重盲検、単回投与、用量漸増試験において、5~800 mgまで9つの投与量群に分けて投与した。投与前と比較した投与後144時間後までの血漿中βアミロイド(Aβ1-x)濃度の減少率は、5 mg投与群で最大52%、800 mg投与群で最大92%であった。また、すべての投与量群において忍容性は良好で、主な副作用は頭痛およびめまいであった。

50名の健康成人を対象とした無作為化プラセボ対照、二重盲検の14日間の反復投与、用量漸増試験で、25 mg/日~400 mg/日までの5つの投与量群に投与した。中間予備解析結果では、25 mg/日~400 mg/日までの投与量群において、血漿中のAβ1-xが顕著に減少し、さらに用量に依存して、脳脊髄液中のAβ1-xが減少した。200 mgまでの投与群においては重大な安全性上の懸念は認められなかった。

▼外部リンク

 ニュースリリース 2012年7月19日
http://www.eisai.co.jp/news/news201247.html

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