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風しんで先天性風疹症候群、11人めを発表

読了時間:約 1分6秒
2013年06月19日 PM02:13

風疹患者がさらに増加

風疹にかかってしまった妊婦の胎児に障害が出てしまう「(CRS)」が今月上旬に、東京都内で新たに報告されたということがわかった。

風疹の流行が始まった昨年の後半から11人目の報告例であり、推定では3・9万人の風疹患者が出たということである。そのため前回風疹が流行した2004年の10人を上回っている。

風疹患者が増加していくことに歯止めがかからないため、CRSの子どもを持っている親らが17日に、国が費用を負担して臨時の予防接種を実施するように、厚生労働省に申し入れを行った。

(Wikiペディアより引用)

予防接種を受けるように促す

同省によると、新たなCRSの患者は今月9日までに東京都へと報告されていた。そのため近いうちに11人目の報告例として正式発表することになっている。風疹の患者数は昨年後半から増え始めており、今年は今月2日までに全国で9408人の患者が報告されている。そのため今月中にも1万人を超えると予測されている。昨年1年間と比較しても、既に4倍近くということになる。

患者の8割近くは男性であり、とくに多いのは20~40歳代。今年4月時点で34歳以上は自治体の予防接種の対象外であったことなどから、特に患者が多いと考えられている。この世代はちょうど子育てをしていることが多く、夫が妊婦にうつさないように、自主的に予防接種を受けるよう呼びかけを行っている。

風疹とは

風疹はウィルス感染症の一種である。伝染力は水疱瘡や、麻疹よりも弱いのだが、妊娠初期に妊婦が感染した場合には先天性風疹症候群となってしまう可能性が高い。そのためワクチン接種を推奨している。(福田絵美子)

▼外部リンク

厚生労働省 風しんについて
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/

 

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