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日本赤十字社 献血血液の検査基準を変更 8月6日より

読了時間:約 1分4秒
2012年08月04日 PM07:00
輸血後のB型肝炎対策の一環

日本赤十字社は、2012年8月6日から献血血液の検査基準を変更すると発表しました。

昨年9月28日に開催された、国の血液事業部会運営委員会及び同年11月4日開催の血液事業部会安全技術調査会、また、同年12月26日開催の血液事業部会において、輸血後のB型肝炎対策として、「HBc抗体1.0以上12.0未満かつHBs抗体200mIU/mL未満」の献血者に対する献血制限を実施することが了解されており、今回の変更はこれに伴うものとなります。

(「補足資料」より引用)

HBc抗体陽性の場合、献血は不可能に

日本赤十字社では、輸血用血液製剤の安全性を確保するために、梅毒トレポネーマ検査、B型肝炎ウイルス(HBV)検査、C型肝炎ウイルス(HCV)検査、エイズウイルス(HIV)検査、ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)検査、ヒトパルボウイルスB19検査を、行っています。

B型肝炎ウイルス(HBV)については、その人自身は、普通に生活ができ、自身の健康に影響は及ぼさないものの、血液中にHBs抗原が検出されない“HBs抗原陰性”の場合でも、“HBc抗体陽性”の人では、肝臓の中にごく微量のHBVが存在し続けており、まれに血液中にもごく微量のHBVが検出されることがあることがわかってきました。

そのため、万が一の感染を防ぐために、献血血液の検査基準を変更することにしました。

▼外部リンク

日本赤十字社 検査基準の変更
http://www.jrc.or.jp/blood/l3/Vcms3_00003091.html

日本赤十字社 補足資料
http://www.jrc.or.jp/vcms_lf/HBcHBsQA.pdf

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