医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚生労働科学研究班】HPVワクチン未接種でも症状-女子10万人に20人と推計

【厚生労働科学研究班】HPVワクチン未接種でも症状-女子10万人に20人と推計

読了時間:約 2分12秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2017年01月06日 AM11:30


■疫学調査結果

子宮頸癌ワクチン()の接種後に報告されている症状と同様の多様な症状がHPVワクチン接種歴のない12~18歳の女子でも人口10万人に20人の割合で見られることが、厚生労働科学研究班の代表者を務める祖父江友孝氏(大阪大学大学院医学系研究科教授)らの全国疫学調査で分かった。昨年12月26日の厚生科学審議会と薬事・食品衛生審議会の合同部会で報告され、HPVワクチンの接種歴がない青少年でも、疼痛や神経障害などの症状を示す人が一定数存在したと結論づけた。

調査は、全国の病院の1万8302診療科を対象に、昨年7月1日から12月31日に受診した12~18歳の青少年で疼痛や感覚障害、運動障害などの症状が3カ月以上持続しており、通学や就労に影響がある患者の有無を尋ねたもの。さらに、これらに該当する患者ありと回答した508診療科に対し、多様な症状の臨床疫学像を調査。HPVワクチン接種歴のない青少年で多様な症状があるかどうか検討した。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【行政評価・監視委】20歳以上にも規制強化を-濫用の恐れのある医薬品
  • 【医薬品情報学会】口腔OTCの根拠公表-鎮痛薬服用前後で効果
  • 【茨城県/順天堂大】「茨城県地域枠」で協定締結-在学中に月10万円貸与
  • 【薬事検討会】中等度変更事項を試行導入-報告書案が大筋で了承
  • 【厚労省】29年度末65%以上を新目標-後発品の金額シェア設定