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鉄欠乏性貧血治療薬ferumoxytolの開発・販売契約を解消−米AMAG社と武田薬品

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2015年01月08日 PM01:00

2010年3月に開発・販売契約を締結

米国のAMAG Pharmaceuticals, Inc.と武田薬品工業株式会社は1月5日、両社が契約していたferumoxytol(一般名)に関する、カナダ、欧州(EU)、スイスおよび他の国・地域を対象とした開発・販売契約の解消に合意したと発表した。


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武田薬品はferumoxytolについて、2010年3月にAMAG社と締結した契約によって、カナダでは製品名 「Feraheme(R)」、カナダ以外では製品名「Rienso(R)」として、独占販売権を有していた。今回の契約解消の合意に基づき、AMAG社は同剤に関する全世界での開発、および販売権を再び有することになる。

武田薬品はAMAG社に対し、契約解消に基づく支払いを行い、各国・地域において販売許可が武田薬品からAMAG社に移行された後、最長180日間、AMAG社に対して移管作業をサポートすることとなる。また、両社は、国・地域ごとに当局への提出書類を引き継ぎ、武田薬品は今後、同剤に関する開発、販売活動に対して関与しないという。

慢性腎臓病に伴う鉄欠乏性貧血の治療薬として販売

ferumoxytolは、2009年6月にFDAから慢性腎臓病()に伴う成人の鉄欠乏性貧血の適応の承認を受け、AMAG社により販売が開始された。同剤は米国で、組成および用量設定をカバーする5つの特許で保護されている。FDAのOrange Bookにはこれらの特許が記載されており、その期限は最長で2023年6月まで有効。また、同剤は、カナダでは2012年12月に、欧州では 2013年6月に、スイスでは2013年8月に販売許可を取得している。

武田薬品は、CKDに伴う成人の鉄欠乏性貧血の治療剤として欧州およびカナダでferumoxytolを販売するとともに、両地域において、あらゆる原因の鉄欠乏性貧血の適応について申請を行っていた。その適応についての当局の判断は2015 年に下される見込みで、AMAG社は、その判断も考慮したうえで、欧州やカナダにおける ferumoxytolの販売戦略についてあらゆる可能性を検討していきたいとしている。(

▼外部リンク
武田薬品工業株式会社 ニュースリリース

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