医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > ビタミンや抗酸化サプリには心血管疾患の予防効果はない

ビタミンや抗酸化サプリには心血管疾患の予防効果はない

読了時間:約 1分22秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年02月11日 AM02:13

ビタミンサプリメントの効果について検証

ビタミンサプリメントや抗酸化サプリメントは、野菜や果物の代替にはならないという結果が出た。韓国ソウル大学校のSeung-Kwon Myung氏らは、ビタミンや抗酸化サプリメントの心血管イベントに対してどのような影響がでるのかということを調べた。この試験については、BMJ誌2013年1月18日号に載っている。



野菜や果物を積極的に食べると、心血管リスクが低下するということはよく知られている。これまでビタミンや抗酸化物質をサプリメントとして使用した場合の血管イベントへの影響を調べる試験がこれまでに何回も行われてきた。だが信頼できる結果は、得られてこなかった。



著者らは、ビタミンサプリメントと抗酸化サプリメントが心血管疾患を予防する効果があるのかということを評価するために、システマテックレビューとメタアナリシスというような試験を行った。

(この画像はイメージです)



ビタミンサプリメントは心血管イベントに効果がないことが判明

PubMed、EMBASE、コクランライブラリ、Scopus、CINAHL、ClinicalTrial.govに登録済みの研究の中から、ビタミンまたは抗酸化サプリメントの効果だけを評価し、追跡期間が6カ月以上であった50件分を抽出して分析した。これらのデータには29万4478人が登録され、うち15万6663人が介入群、13万7815人が対照群に分かれていた。



追跡期間は6カ月~1年間。評価対象は、ビタミンA、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、βカロテン、葉酸、セレンで、単剤投与もしくは併用されているものがほとんどであった。



その結果、ビタミンサプリメントや抗酸化サプリメントの使用と主要な心血管イベントの間には関係は見られなかった。

サブグループ解析でも同じようにデータを解析したのだが、同じ結果であった。

著者らは、「慎重に今回の検証を行った結果、ビタミンサプリメントならびに抗酸化サプリメントの使用が心血管疾患を予防することを支持する結果は得られなかった」と述べている。
(福田絵美子)

▼外部リンク

BMJ誌2013年1月18日号
http://www.bmj.com/content/346/bmj.f10

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 腸内細菌由来のポリアミンが大腸粘膜の健全性の維持に重要と判明-慶大ほか
  • 出生体重3,000g未満の日本人女性は妊娠高血圧症候群のリスクが高い-国がんほか
  • AIに心電図とレントゲン画像を読み込ませ、副伝導路の高精度な予測に成功-神戸大
  • 子どものインフルエンザワクチン接種と発症予防の関連を明らかに-山梨大ほか
  • 新型コロナ感染を抑える生体内分子としてHAI-2を発見-京大ほか