調査は、2023年に卒業延期となって2024年3月に卒業した1232人を含む6年制卒業生9438人に実施したもの。就職したのは7450人(83.2%)と微増だった。
保険薬局は男性が896人、女性が1755人の2651人(28.1%)が就職したが、全体に占める割合は前回調査から0.5ポイント低下した。ドラッグストアの調剤部門は1851人(19.6%)と横ばいだった。男性が769人と減少した一方、女性はわずかに増加した。
病院・診療所薬剤部は、私立大学付属病院・一般病院・一般診療所の就職者数が男性が336人、女性が923人の1259人(13.3%)と153人減少し、全体に占める割合も1.4ポイント減少した。
一方、国立大学法人付属病院・独立行政法人病院は男性が102人、女性230人の332人(3.5%)、公立大学法人付属病院・自治体病院・自治体診療所は男性129人、女性264人の393人(4.2%)と就職者数が増加し、全体に占める割合も大きくなっていた。
医薬品関連企業では、医薬情報担当者が前回から48人多い210人(2.2%)、開発・学術が272人(2.9%)となり、全体に占める割合はそれぞれ0.5ポイント、1.3ポイント上昇した。研究・試験・製造は148人(1.6%)とほぼ変化はなかった。
一般販売業(ドラッグストア等)は115人(1.2%)、卸売販売業は14人(0.1%)だった。
「就職せず」は357人(3.8%)で、「未定(未報告を含む)」1035人(11.0%)となり、就職しない者は1588人と前回調査より109人減った。「進学」は189人(2.0%)となった。
一方、4年制学科の薬学生調査では、就職したのは266人(22.8%)と前回調査から増加し、進学が841人(72.1%)となった。就職先は医薬品関連企業や一般販売業(ドラッグストアなど)が多かった。