医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 医療 > 【インフルエンザ流行レベルマップ第46週】今季の累積推計受診者500万人超え-感染研

【インフルエンザ流行レベルマップ第46週】今季の累積推計受診者500万人超え-感染研

読了時間:約 1分47秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2023年11月28日 AM09:00

警報レベル超え保健所区域は42都道府県197か所

国立感染症研究所は11月27日、2023年第46週:11月13日~11月19日(11月22日現在)のインフルエンザ流行レベルマップと、それに対するコメントを、同研究所のウェブサイトに掲載した。


画像はリリースより
(詳細は▼関連リンクからご確認ください)

2023年第46週の定点当たり報告数は21.66(患者報告数10万6,940)となり、前週の定点当たり報告数17.35よりも増加した。都道府県別では佐賀県(47.26)、(39.21)、長野県(35.59)、(31.86)、(28.88)、山形県(28.77)、鳥取県(28.59)、福島県(28.35)、長崎県(28.23)、福岡県(27.56)、熊本県(27.20)、鹿児島県(26.73)、山口県(25.64)、大分県(25.38)、山梨県(24.93)、三重県(24.58)、岡山県(24.46)、群馬県(24.15)、広島県(23.73)、岩手県(23.38)、島根県(22.61)、香川県(22.40)、静岡県(21.98)、奈良県(21.96)、千葉県(21.84)、埼玉県(21.71)の順となった。43都道府県では前週の報告数よりも増加し、4都道府県では前週の報告数よりも減少した。

定点医療機関からの報告をもとに、この1週間に、定点医療機関以外の医療機関を含む全国の医療機関を受診した患者数を推計すると、約74.2万人(95%信頼区間:68.9~79.4万人)となり、前週の推計値(約63.5万人)よりも増加した。年齢別では、0~4歳が約7.6万人、5~9歳が約19.5万人、10~14歳が約16.1万人、15~19歳が約7.4万人、20代が約4.3万人、30代が約5.9万人、40代が約6.2万人、50代が約3.4万人、60代が約2.1万人、70歳以上が約1.6万人だった。また、2023年第36週以降これまでの累積の推計受診者数は約502.5万人となった。

全国の保健所管轄区域で、警報レベルを超えている区域は197か所(42都道府県)で、注意報レベルを超えている区域は257か所(46都道府県)だった。

基幹定点から報告された、インフルエンザによる入院患者数は647例であり、前週(550例)から増加した。47都道府県から報告があり、年齢別では1歳未満(23例)、1~4歳(107例)、5~9歳(134例)、10代(70例)、20代(6例)、30代(13例)、40代(17例)、50代(24例)、60代(37例)、70代(88例)、80歳以上(128例)だった。

国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近5週間(2023年第42週~2023年第46週)ではAH3亜型が145件(56%)、AH1pdm09が114件(44%)、B型が0例(0%)の順であった。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 医療

  • 肝線維化の治療薬候補を同定、iPS細胞から誘導の肝星細胞で-東大ほか
  • 「ストレス造血時」における造血幹細胞の代謝調節を解明-東北大ほか
  • 食道扁平上皮がんで高頻度のNRF2変異、がん化促進の仕組みを解明-東北大ほか
  • 熱中症搬送者、2040年には日本の都市圏で2倍増の可能性-名工大ほか
  • 日本人がアフターコロナでもマスク着用を続けるのは「自分がしたいから」-阪大ほか