医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚労省懇談会】歯科医のワクチン接種了承-筋注研修など一定条件で

【厚労省懇談会】歯科医のワクチン接種了承-筋注研修など一定条件で

読了時間:約 1分8秒
2021年04月28日 AM10:15

新型コロナウイルス感染症のワクチン接種に係る人材に関する懇談会が23日に開かれ、歯科医による新型コロナウイルス感染症ワクチン接種について、筋肉内注射に関する必要な研修を受けているなど一定の条件を満たせば、医師法上でも接種は可能とする厚生労働省案を了承した。厚労省は、近く自治体向けに歯科医へのワクチン接種の協力依頼が可能とする事務連絡を発出し、ワクチン接種の人材確保につなげたい考えである。

この日の懇談会では、歯科医によるワクチン接種について、医師法との関係で違法性が阻却され得るか整理した。厚労省は、▽看護師等の確保が困難で、歯科医の協力なしに特設会場での集団接種が実施できない▽歯科医が筋肉内注射の経験を有している、またはワクチン接種のための筋肉内注射について必要な研修を受けている▽歯科医による接種について患者の同意を得る――の三つを全て満たした場合には、歯科医によるワクチン接種は可能との考え方を示した。

歯科医への協力依頼は、自治体の長が地域医師会等の関係者とも合意の上で、地域歯科医師会に協力を要請する。歯科医がワクチン接種を行うのは集団接種を行う特設会場に限定し、予診やアナフィラキシー等の症状が発生した場合は、特設会場にいる医師が対応することとした。

一方、厚労省は会議後、記者団に対し、関西広域連合が薬剤師などによるワクチン接種を要望したことについて「薬剤師は侵襲性のある行為はできない」と否定的な見解を示した。

 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 「理解と期待」を表明-欧米製薬団体が声明
  • 【24年診療行為別統計】薬剤料が調剤全体の72%に-コロナ薬など化療剤増で
  • 【中医協総会】薬局数は過剰、都市部集中-薬剤師の病院シフト必要
  • 【老年医学会】高齢者薬物療法指針を改訂-GLP-1作動薬は慎重投与
  • 【日病薬】薬剤向上加算成果を検証-評価表でエビデンス作り
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい