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規制改革会議、門内薬局、提言は見送りへ-第3次答申まとまる

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2015年06月17日 AM10:45


■かかりつけ薬局機能強化を

規制改革会議が、各分野における規制改革の第3次答申を取りまとめた。健康・医療分野の医薬分業における規制の見直しでは、「フェンスや公道の確保を求める構造上の規制は改める」とし、門内薬局の規制緩和については、今後の持ち越し論議となる見込み。さらに、答申では「かかりつけ薬局の機能強化」も盛り込まれ、今後、門前で見られがちな保険調剤のみを行う薬局の診療報酬は大幅にカットし、しっかりとかかりつけ機能を発揮して努力した薬局・薬剤師が評価されるよう提言している。

同会議の健康・医療ワーキング・グループは、国民の安心・安全の確保を前提に、▽国民の利便性向上▽医療や福祉サービスの発展による経済の活性化▽保険財政の健全化――の三つの基本的考えのもとに規制改革に関する考え方を示し、それを踏まえて同会議の第3次答申として具体的な規制改革項目を取りまとめた。

「医薬分業推進の下での規制の見直し」では、「現状では、医薬分業について政策評価が十分に実施されておらず、医療機関の周りに門前薬局が乱立し、患者の服薬情報の一元管理など、薬局に求められている機能を必ずしも発揮しておらず、患者本位の医薬分業になっていない」という指摘を重視。

患者の目線から見た医薬分業のあり方が論議され、「薬局の構造規制で、高齢者や車いすの患者などに不便を強いている」との見地から「フェンスや公道の確保を求める構造上の規制は改める」とした。門内薬局の規制緩和については、「今後の持ち越し論議」となる見込み。

調剤報酬については、「薬局機能やサービスに応じた報酬体系への抜本的な見直しを行い、努力した薬局・薬剤師が評価される仕組みに改める」としている。

 

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