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大阪大学 損傷リソソーム除去・修復の仕組みを解明

読了時間:約 49秒
2013年08月15日 PM11:36

オートファジーにより除去・修復

大阪大学は8月7日、壊れたリソソームが除去・修復される仕組みを明らかにしたと発表した。細胞内の老廃物を清掃する働きをするオートファジーによるもので、損傷を受けていないリソソームは除去されない。

(画像は研究成果リリースより)

薬剤などで人為的にリソソームに損傷を与えたところ、通常の細胞では時間が経過するにつれて損傷リソソームは減少し正常なリソソームが増加するのに対し、オートファジー欠損細胞では損傷リソソームは減少せず、全体のリソソーム数の変化もみられなかった。

また尿酸を投与し高尿酸血症を誘発させたマウスは腎臓のリソソームが損傷し、オートファゴソームによって隔離される様子が多数確認されたが、オートファジーに必須の遺伝子を破壊したマウスでは損傷リソソーム周囲でのオートファゴソーム形成はみられなかった。

生活習慣病の予防治療に

発表記事では「本研究成果が社会に与える影響(本研究成果の意義)」として、

オートファジーを人為的に活性化することで現代社会の大きな課題である生活習慣病の予防治療が可能になるかもしれません。(大阪大学発表記事より引用)

としている。(小林 周)

▼外部リンク

大阪大学 発表記事
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/ResearchRelease/2013/08/

 

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