日本薬剤師会は4日、医薬品販売制度対応に関する自己点検の実施結果を公表した。4万9303薬局・店舗のうち、自己点検を実施した旨の報告が得られたのは4万5643薬局・店舗(92.6%)となった。自己点検を実施した薬局・店舗のうち、該当する全項目を適切に実施していることを確認できたのは4万5588薬局・店舗(99.9%)だった。日薬は「前年度に比べて多くの薬局で点検の実施ができ、該当する全項目を適切に実施できる状態となっていることが確認できた」としている。
自己点検は2024年9月から11月に実施した。岩月進会長は4日の定例会見で、自己点検を実施できていない薬局がある状況について「できて当たり前のことなので100%を目指さないといけない。今までOTCを置かなくていいというところから、診療報酬改定でOTCの48薬効を置くことが求められるようになった。現場が少しずつ意識を変えて積み重ねてきたことを地域住民に分かってもらう必要がある」と語った。
医薬品医療機器等法改正案で医薬品販売制度が見直され、薬剤師の責任が明確化されることにも言及。「薬機法の制度をわれわれから見直してほしいとお願いしたので、言った以上はやらないと約束を守ったことにならない」と法令遵守を徹底する方針を強調した。