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高機能16列マルチスライスCT「Aquilion Start」販売開始-キヤノンメディカル

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2019年01月31日 AM11:45

ワンストップ医療を提供する新たな地域医療の実現へ

キヤノンメディカルシステムズ株式会社は1月28日、高機能16列マルチスライスCT「CTスキャナ TSX-037A」(アクイリオンスタート)の国内販売を同日付で開始したと発表した。


画像はリリースより

近年、超高齢社会の進展とともに、「病気を治す医療」に加えて、暮らしをケアする総合診療の充実が求められている。地域医療において、より正確な診断を包括的かつ継続的に提供できるケアシステムの構築が喫緊の課題だ。こうした背景を受け、患者中心のケアを実現し、ワンストップの医療を提供する新たな地域医療の実現のため、Aquilion Startは、開発されたという。

フラグシップマシン「」で採用の技術も搭載

同製品は、高機能CTならではの3次元任意断面での画像診断が可能。また、大幅な低線量撮影を可能とする新世代プラットフォーム搭載のガントリや、逐次近似画像再構成を応用したAIDR 3D(Adaptive Iterative Dose Reduction 3D)Enhancedなど、フラグシップマシンである「Aquilion ONE」で採用した技術を標準搭載している。

患者登録、スキャン計画、X線照射、画像確認など一連の操作を対話形式でナビゲーションする「NAVI Mode+」により、直感的に検査を進めることが可能。検査の中で時間を要するポジショニングも、ガントリのボタンをひとつ押すだけで、目的位置までワンタッチでセッティングすることが可能だという。

また、ガントリ開口径は、最大クラスの780mmを採用。体内に金属が入っている患者で発生する金属アーチファクトを低減する「SEMAR」(Single Energy Metal Artifact Reduction)や、体が動いてしまう患者で発生するモーションアーチファクトを低減する、体動補正技術「APMC」(Advanced Patient Motion Correction)などを搭載し、高齢患者のCT検査で問題となるアーチファクトを総合的に改善する。

Aquilion Startの最小設置面積は9.8m2。導入時の課題となる設置スペースに関しても、既存の検査スペースを最大限に活用することが可能だという。

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