医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【筑波大研究グループ】検体測定室に医療経済効果-少ない費用で糖尿病早期発見

【筑波大研究グループ】検体測定室に医療経済効果-少ない費用で糖尿病早期発見

読了時間:約 2分7秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年04月27日 AM10:00


■望まれる薬局での普及

薬局に設置された検体測定室でのHbA1c測定は糖尿病の早期発見において費用対効果が高いことが、筑波大学内分泌代謝・糖尿病内科の矢作直也准教授らの共同研究で明らかになった。検体測定室でHbA1cを測定すると、測定しなかった場合に比べて5万円程度少ない費用で健康寿命の延伸効果が実現できることが示された。矢作氏ら研究グループは、検体測定室の普及が糖尿病の早期発見を進めるとしている。検体測定室の医療経済効果を示した研究は初めて。

研究成果は23日付の米国糖尿病学会の学術誌に公開された。厚生労働省の調査によると、糖尿病を強く疑われる人とその可能性を否定できない人の合計は2000万人に上り、糖尿病対策が急務。特に血液検査による早期発見と早期の治療開始が重要と考えられているが、糖尿病は初期に自覚症状が乏しく、検査を受けなければ発見されない。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【経済財政諮問会議】長期収載品自己負担見直し-骨太方針の原案示す
  • 【製薬各団体が声明】政府に強い指導力を要求-改革の大枠方向性「歓迎」
  • 【厚労省・城審議官】安定供給への懸念を議論-大手調剤の製薬企業買収
  • 【健保連が調査】かかりつけ薬剤師浸透せず-「知っている」は4割未満
  • 後発品統廃合「見当外れ」-早稲田議員が質問主意書