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【和歌山県】薬学部新設の基本設計に着手-県立医大に設置、5年後開学へ

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2016年04月25日 AM11:00

和歌山県立医科大学への薬学部新設に向けて和歌山県は、その基本設計に着手した。2016年度の政策に薬学部新設に向けた準備を進めることを明記し、16年度予算に初めて関連費用を計上した。収容定員600人、入学定員100人の6年制薬学科の新設を構想。和歌山市の中心部、和歌山城前にある市立伏虎中学校跡地に薬学部校舎を建設し、2021年度の開学を目指す計画だ。

和歌山県は16年度の新政策として五つの基本目標を策定。その一つである「和歌山県への新しい『人の流れ』を創造する」の一環として、薬学部新設の準備を進めることを初めて政策に盛り込んだ。これを受けて16年度は、薬学部校舎や教員などハード、ソフト面の基本設計に着手するほか、候補地の地質調査などを実施する。

候補地の伏虎中学校は17年4月に移転する。その後校舎の解体に約1年、文化財の調査に約1年を要すると見込み、併行して薬学部の基本設計を進める。18年度に新校舎の建設に着工し、20年3月に薬学部新設を文部科学省に申請。同年8月に許可を得て、21年4月に開学する計画だ。

和歌山県の高校生は県外の大学などへ進学する割合が高い。和歌山県は、大学入学時における若者の都市部へ流出防止、卒業後の県内定着に薬学部新設が役立つと期待している。

一方、和歌山県の薬局や病院薬剤部もこれまで、他の地方と同様に、薬剤師不足に悩まされてきた。薬剤師を雇用したくても、和歌山県まで働きにきてくれる薬剤師を確保しづらい状況だ。こうした背景から和歌山県薬剤師会と和歌山県病院薬剤師会は15年3月、3万人以上の署名を仁坂吉伸知事に手渡し、薬学部新設を訴えかけていた。

 

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