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よく寝てるはずなのに、昼間も眠い 睡眠障害のサイン

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2013年06月14日 PM02:13
昼間の眠気は睡眠障害のサイン

睡眠不足や寝付きの悪さに代表される睡眠障害と健康には、関連があることは広く知られています。

(画像はイメージです。)

睡眠障害を抱えている人たちでは、死亡率も高く、心臓血管系、糖尿病、体重増加や肥満などの病気にかかるリスクも高くなるそうです。睡眠障害が見られる人、睡眠パターンの異常が見られる人では、昼間の眠気や居眠りが増えてきます。

医学生の睡眠パターンが、学業成績にどのくらい影響するかを調べた調査では、睡眠障害を抱えている場合、昼間の居眠りが見られ、学業成績がふるわないという結果も出ました。

自己申告での睡眠時間はあてにならない

これまで、睡眠に関する調査では、主に本人の報告で何時間眠っているかが主に分析の対象になってきました。けれども、最近は睡眠の時間と質は必ずしも一致しないという考え方がされるようになっており、自己申告での睡眠時間で睡眠障害の有無を判断するのは難しいと解釈されるようになりました。

例えば、睡眠時無呼吸症候群では、本人も周囲も長時間眠っていると考えているにもかかわらず、睡眠の質が著しく低下することがあります。

10万人以上を対象に行った調査で、寝付いた後、自然に目覚めるまでに何らかの状況で目を覚ます回数が、過去2週間以内に6回以下の人と7回以上の人を比較すると、睡眠が中断されがちな人で健康上のリスクが高くなっていました。

自分で把握している睡眠時間以外に、睡眠の質を判断する材料としては、上記のように、睡眠が中断されるケース、いびきや無呼吸があるケースの他に、昼間に眠気を感じるかどうか、があります。

昼間の眠気を感じたら、よく寝ていると思っても睡眠状態をチェック

昼間の眠気は自分でしっかり自覚出来る指標ですので、睡眠時間がたっぷりと取れているはずなのに、昼間に眠気を感じる場合は、睡眠パターンに異常がないかを疑った方が良いでしょう。心当たりのある方は一度自分の睡眠パターンを調べてみましょう。隠れた睡眠障害を見つけて改善出来ると、仕事や勉強の能率が上がることもありますよ。(唐土 ミツル)

▼外部リンク

Sleep disorder among medical students: Relationship to their academic performance
http://informahealthcare.com/doi/abs/

Excessive daytime sleepiness in sleep disorders
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3506799/

Sleep Duration or Sleep Quality?
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/

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