医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > テクノロジー > 富士フイルムが診療支援ビューワを開発

富士フイルムが診療支援ビューワを開発

読了時間:約 1分8秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2013年04月24日 PM12:13

診療情報を一画面に一覧表示

富士フイルムが検査画像や投薬・生体情報などの診療情報を患者別・疾患別に統合管理する診療支援ビューワ「Clinical Advanced Viewer」 (CA-V)を開発した。患者の病態変化を画面上で時系列に表示して診療をサポートする。

臨床現場で一人の患者の診断に用いる情報は検査画像、投薬・生体情報など膨大な量になる。医師は検査の結果を過去の記録と比較して病態の変化を把握する。長期にわたる経過観察が必要な場合、複数の疾患にかかっている場合はより多様な情報を効率的に整理、参照することが求められる。

さまざまなビュー機能

CA-Vは診断に必要な診療情報を病院施設が利用する放射線科など各部門システムから患者別・疾患別に取り出し、統合的に管理する画期的なビューワとなっている。個々の患者の情報を過去から時系列にグラフで表示する「タイムラインビュー(TLV)」によって、その患者の病態変化をすぐに把握できる。

TLVには主要な40疾患を対象に医師が絞り込みに必要とする投薬・生体情報などの表示項目を設定した「疾患別絞り込み表示機能」が搭載されている。数週間入院している肝硬変合併の肺炎患者なら、50項目以上の投薬情報、200項目以上の生体情報、血液検査などが更新される。その膨大な情報から優先して参照したい項目を20程度に絞り込んで病態の変化を表示することが可能になる。

また、TLVから瞬時に切り替わる「タイムスライスビュー(TSV)」の機能で全項目を表形式で確認することができる。

実際に使用した医師からは、“副作用や合併症などの状態変化が視覚的にとらえることができる”、“カンファレンスや患者への説明など臨床のさまざまな場面で活用できる”などのコメントが寄せられている。

▼外部リンク

富士フイルム株式会社プレスリリース
http://www.fujifilm.co.jp/

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 テクノロジー

  • 幼児の睡眠改善アドバイスアプリ「ねんねナビ」にAI追加搭載、有用性を確認-阪大ほか
  • ステージ4肺がん、電カルデータから高精度に予後予測するAIを構築-近大ほか
  • ペット型ロボットは、無菌室での長期療養患者への心理面支援に「有効」-東京医科大
  • 介護保険の質疑応答、生成AIチャットボットのシステムを開発-岡山大
  • 視覚障害者を支援、AI活用の写真撮影システム「VisPhoto」開発-大阪公立大ほか