医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > 行政・経営 > 国保旭中央病院 「時間外選定療養費」を導入 コンビニ受診は減らせるか?

国保旭中央病院 「時間外選定療養費」を導入 コンビニ受診は減らせるか?

読了時間:約 1分13秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2012年07月20日 PM07:00
患者が集中し、救急業務に支障

千葉県旭市の国保旭中央病院では、2012年8月1日から「時間外選定療養費」の導入を開始します。

旭中央病院は、地域の医師不足などの影響で、患者の集中が続き、救命救急センターとしての、「重症患者の受入れ」「一刻を争う救急患者の受入れ」に、支障が出ている状態です。

同制度を導入した他病院では効果あり

同病院によると、救命救急センターの2011年度(2011年4月1日~2012年3月31日)の受診数は59,905人で、入院数は6,309人でした。

また、救急車搬送件数は6,420件で、前年比-4.5%となりましたが、これは満床や手術室満室が原因となっており、救急救命の機能の限界は超えている状態であるとも言えます。

8月1日から「時間外選定療養費」では、緊急性の低い軽症の患者が、時間外に救急外来を受診した場合には、“時間外選定療養費”として、保険診療分とは別に5,250円(税込み)を負担してもらうとしていますが、旭市民および15歳未満の小児は対象外となります。

なお、2009年に成田市の成田赤十字病院が、同様の制度を取り入れたところ、救急外来の受診する軽傷者は激減したそうです。

□時間外選定療養費
【対象者】
当院救急外来受診者のうち、旭市民および15歳未満の小児を除く、軽症の患者
【対象となる時間】
平日18:00~07:59、および土曜・日曜・祝日の全日
【「軽症」の定義】
診療時に、検査・処置等の必要がなく、医師による診療のみの場合。または、診療と投薬のみの場合
【負担金額】
時間外救急外来受診1回あたり、一律5,250円(税込)
※別途、時間外加算等は適用されません

▼外部リンク

 救命救急センター
http://www.hospital.asahi.chiba.jp/

成田赤十字病院
http://www.narita.jrc.or.jp/news/sp_004.html

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 行政・経営

  • 【厚労省】来年から新薬承認年7回-部会開催後3週内メドに
  • 【薬卸連調査】中間年改定で業務負担増-医薬品卸に与える影響大
  • 【特許庁】「製薬企業にデメリット大」-AI創薬の特許出願認定
  • 【後発品検討会で報告書案】持続可能な産業構造実現へ-5年の集中改革期間を設定
  • 【国衛研/厚労省】新たに複数化合物検出-小林の紅麹健康被害で