医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 敷地内薬局、病診薬連携に悪影響-日病薬・川上副会長

敷地内薬局、病診薬連携に悪影響-日病薬・川上副会長

読了時間:約 2分32秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2016年11月21日 AM10:30


■かかりつけ機能の阻害も

日本病院薬剤師会の川上純一副会長は薬事日報の取材に答え、薬局の構造規制緩和を受け、大学病院などが誘致に動いている敷地内薬局について、「賛成しかねる」と異を唱えた。病院の敷地内に薬局を設置することは、病院の外来を受診した患者を地域に戻していくという方向性に逆行するだけでなく、「国を挙げて進めている外来や入院医療の機能分化の障壁となる」と指摘。また、病院から地域に戻った患者を連携してケアしなければならない、、かかりつけ薬剤師の機能にも「良い影響を及ぼさない」と強調した。いずれも「日病薬としての見解」としたが、「個々の会員施設には問わない」との立場を示した。

敷地内薬局誘致の問題をめぐっては、日本薬剤師会が「医薬分業の趣旨に反する」、厚生労働省が策定した「患者のための薬局ビジョン」に「逆行している」などと反対しているが、川上氏は、国が進めようとしている医療提供体制の構築の観点から反対する考えを示した。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【特許庁】「製薬企業にデメリット大」-AI創薬の特許出願認定
  • 【後発品検討会で報告書案】持続可能な産業構造実現へ-5年の集中改革期間を設定
  • 【国衛研/厚労省】新たに複数化合物検出-小林の紅麹健康被害で
  • 【厚労省】選定療養の対象1095品目-田辺三菱が49品目と最多
  • 【厚科審制度部会】薬機法改正へ検討スタート-承認制度見直しなど議論