医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【中医協総会】抗癌剤「カボメティクス」、費用対効果で良好な結果

【中医協総会】抗癌剤「カボメティクス」、費用対効果で良好な結果

読了時間:約 1分1秒
2022年05月20日 AM10:15

中央社会保険医療協議会は18日の総会で、武田薬品の抗癌剤「カボメティクス錠」(一般名:カボザンチニブリンゴ酸塩)の費用対効果評価案を了承した。比較対照薬に比べ、根治切除不能・転移性腎細胞癌では1次・2次治療のいずれにおいても価格調整係数1.0を示し、肝細胞癌では「効果が同等で費用削減」と良好な結果となった。今後、総合的評価のもとで価格調整を行うプロセスとなるが、薬価は据え置きとなる公算が大きい。

カボメティクスは、「根治切除不能または転移性の腎細胞癌」と「がん化学療法後に増悪した切除不能な肝細胞癌」を効能・効果としている。有用性加算II10%が適用され、薬価は20mg錠が8007.60円、60mgが2万2333.00円で、予測販売額がピーク時の10年目に127億円としているため、費用対効果評価の対象となった。

この日の総会で示された費用対効果評価案では、腎細胞癌のうち、1次治療はスニチニブ、2次治療以降はエベロリムスとアキシチニブを比較対照とした結果、いずれも「200万円/QALY以上750万円/QALY未満」で、価格調整係数は1.0となった。

肝細胞癌に関しては、二次治療以降にレゴラフェニブを比較対照としたところ、「効果が同等かつ費用が削減」とした。

 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • NPhA 三木田会長「前向きに捉えていきたい」-日薬のアクションリスト
  • 【厚労省検討会】多剤対策に多職種会議有効-調整者の役割明記が課題
  • 【生物由来技術部会】バイジュベックゲルを了承-初の外用型遺伝子治療製品
  • 「アンドファーマ」が発足-日医工など3社の持ち株会社
  • 薬剤師研修をオンラインで-帝京平成大 亀井教授、緊急避妊薬OTC化に向け
  • あなたは医療関係者ですか?

    いいえはい