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【厚生省】「医薬品・医療機器等安全性情報」No.295発出

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2012年11月06日 AM09:13
ブルーレターが配布された「デノスマブ」について

紹介厚生労働省は、2012年10月31日に、「医薬品・医療機器等安全性情報 No.295」を発出した。

No.295では、『デノスマブ(遺伝子組換え)による重篤な低カルシウム血症について』、『デノスマブ(遺伝子組換え)・テトラコサクチド酢酸塩(0.5mg製剤)・レボカバスチン塩酸塩に関する重要な副作用情報』、『ジクロフェナクナトリウム(点眼剤)他(9件)などの使用上の注意の改訂について(その240)』等。

「デノスマブ(遺伝子組換え)」については、平成24年9月11日付で製造販売業者に対し安全性速報(ブルーレター)の配布が指示され、安全対策が講じられている。

改訂指導を行った根拠について情報を掲載

重要な副作用等に関する情報については、その根拠となった症例が掲載されている。

「デノスマブ(遺伝子組換え)」については、平成24年4月の発売開始後8月末までの間に、低カルシウム血症が32 例(うち死亡2例)が報告されている。

使用に関しては、

・頻回に血液検査を行い、観察を十分に行うこと。
・血清補正カルシウム値が高値でない限り、カルシウム及びビタミンD の経口補充のもとに本剤を投与すること。
・重度の腎機能障害患者では低カルシウム血症を起こすおそれが高いため、慎重に投与すること。

などについて警告がなされている。

テトラコサクチド酢酸塩(0.5mg製剤)は、直近3ヶ月に報告された副作用は(因果関係が否定できないもの)の件数は、感染症関連症例1例(うち死亡1例)、レボカバスチン塩酸塩(点鼻剤)は、ショック,アナフィラキシー関連症例が1例(うち死亡0例)となっている。

▼外部リンク

医薬品・医療機器等安全性情報 No.295
http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_anzen/anzen2012.html

厚生労働省:骨病変治療薬「ランマーク」投与患者での重篤な低カルシウム血症に関する注意喚起について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002jjwe.html

緊急安全性情報(イエローレター)・安全性速報(ブルーレター)
http://www.info.pmda.go.jp/kinkyu_anzen/

第一三共株式会社
https://www.daiichisankyo.co.jp/med/member/index

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