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サノフィ株式会社:花粉症患者を対象に治療の満足度調査を実施

2014年01月31日 PM02:40
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東京

(ビジネスワイヤ) — サノフィ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ジェズ・モールディング、以下「サノフィ」)は、病院で治療を受けている花粉症患者2,600人を対象に、病院での花粉症治療に対する満足度について調査を実施しました。

この調査により、花粉症治療に対して6割以上の患者が何らかの不満を抱えていることが明らかになりました。さらに、花粉症治療に満足な患者と不満な患者を比較したところ、治療を受ける際の意識と行動、患者から医師へのコミュニケーション、薬の効果に不満な時の行動、の3つの点でギャップが示されました。

花粉症は主な季節性アレルギー性鼻炎の1つであり、日本における花粉症の有病率は約3割を占めることから、 国民病ともいえる疾患となっています1。花粉症は、致死的な疾患ではないものの不快な症状が続き、患者のQOLを大きく損なうことが問題視されています。花粉症治療では、効果だけでなく患者の治療に対する満足度を高め、QOLを向上させることも重要です。今回の調査の主な結果は、以下の通りです。詳しいデータについては、別紙をご参照ください。

≪調査結果概要≫

1. 6割以上の患者が、花粉症治療に不満

花粉症治療に対して「満足しており、全く不満はない」患者は34%であったのに対し、何らかの不満がある患者は66%でした。何らかの不満がある患者の内訳は、「不満があるが、概ね満足した」患者が58%、「不満があり、満足していない」患者が8%でした。(グラフ1)

2. 花粉症治療に対する満足度に3つのギャップ

花粉症治療に「満足しており、全く不満はない」と回答した「満足な患者」と、「不満があり、満足していない」と回答した「不満な患者」を比較したところ、両者間に以下3つのギャップがあることが明らかになりました。

ギャップ1:花粉症治療の意識・行動のギャップ
最も大きなギャップは治療に対する意識でした。「花粉症は治らないので、半分あきらめて治療している」と回答した割合は、満足な患者34%に対して、不満な患者は半数以上の64%と高い結果でした。次いで、行動のギャップは、「いつも同じ医療機関で花粉症を治療するようにしている」と回答した満足な患者は47%と高い割合を示した一方で、不満な患者は23%に留まり、両者の間に約2倍の差がありました。 (グラフ2)

ギャップ2:患者から医師へのコミュニケーションのギャップ
花粉症の各シーズンで、医師と患者のコミュニケーションの状態を調べたところ、満足な患者の40%は花粉シーズン前から「症状の変化について、医師から聞かれている」と回答しました。同時に、満足な患者の約30%は自分からも医師に症状の変化や薬の効果を伝えており、双方向のコミュニケーションがうかがえる結果でした。
一方、不満な患者でも「自分から医師に症状の変化について伝えている」割合は、シーズン前では満足な患者と同じ26%でしたが、シーズン開始直後から高くなり、シーズン後半では満足な患者の31%を上回り、42%となっています。 (グラフ3)

ギャップ3:薬の効果に不満な時の行動のギャップ
薬の効果や眠気に不満がある時、満足な患者の60%以上が自分から医師に薬を変えてもらうように相談しています。しかし、不満な患者では医師に相談する割合は40%台と、満足な患者よりも約20ポイント低くなっていました。このことから、患者から積極的にコミュニケーションをとる姿勢が、治療に対する満足度に影響を与える一要素であることがうかがえます。 (グラフ4)

本調査を監修した一般財団法人 脳神経疾患研究所附属 総合南東北病院 アレルギー頭頸部センター所長 今野(こんの) 昭義(あきよし) 医師は「我々が2008年に実施した同様の患者調査2と比較すると、花粉症治療への不満は、2008年の65%とほぼ同様の66%という結果でした。このことから、現在においても患者は花粉症治療に不満を抱えていることが明らかになりました。また、花粉症治療に対して満足度の高い患者は、自分から症状の変化や薬の効き目について、積極的に医師に伝えている傾向がうかがえました。このことから、花粉症治療の満足度向上のためには、症状の変化、薬の効果に加え、患者の年齢やライフスタイルなどについて、患者から医師に対して積極的にコミュニケーションを取ることが重要であると確認できました」と述べています。

サノフィは、アレルギー性鼻炎の治療の満足度の向上に向けて、今後も疾患啓発活動に取り組んで参ります。

以上

サノフィ株式会社について

サノフィ・グループは、フランス・パリに本社を置きグローバルに多角的事業を展開するヘルスケアリーダーです。世界100カ国に11万人以上の社員を擁するサノフィは、糖尿病治療、ヒト用ワクチン、革新的新薬、コンシューマー・ヘルスケア、新興市場、動物用医薬品、新生ジェンザイムの7つを成長基盤として、患者のニーズにフォーカスした治療ソリューションの創出・研究開発・販売を行っています。
日本においては、約3,000人の社員が、「日本の健康と笑顔に貢献し、最も信頼されるヘルスケアリーダーになる」をビジョンに、医薬品の開発・製造・販売を行っています。詳細は、http://www.sanofi.co.jpをご参照ください。

1 馬場廣太郎 他 : Prog Med 28 : 2001, 2008
2 今野昭義 他 : Prog Med 28 : 2285, 2008
   ※ ピークを3-4月とし、シーズン開始前の12-1月、シーズン開始直後1-2月、シーズン後半の5月の4期間で調査

Photos/Multimedia Gallery Available: http://www.businesswire.com/multimedia/home/20140130006720/ja/

CONTACT

お問い合わせ先:
サノフィ株式会社
コミュニケーション部
後藤悦子
TEL:03-6301-4148

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