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Prevena™切開管理システムによる鼠径部手術部位感染の発生率低減が研究で証明される

2013年01月24日 PM02:55
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サンアントニオ

(ビジネスワイヤ) — キネティック・コンセプツは本日、Journal of Vascular Surgery誌に発表された研究1において、Prevena切開管理システムが血管手術後の患者における鼠径部手術部位感染(SSI)の発生率を有意に低減したことを確認しました。

鼠径部の創感染は、血管手術患者における術後合併症の大きな原因です。諸研究によれば、鼠径部SSIにより入院期間が9日間以上延長し、感染1件当たり2万ドル以上の治療費負担が医療施設にのしかかり、患者の生活の質に悪影響を与える可能性があります1。Prevena療法によってこれらの費用を大幅に低減できることが証明されています。

ルイジアナ州立大学が実施した今回の研究の著者の1人であるTim Matatov医師(MD)は、次のように述べています。「血管手術の件数は増大する傾向にあり、その逆ではありません。この研究は、Prevena療法を活用することで、感染などの術後合併症のリスクがある患者において、手術関連感染を低減できることを示しました。」

今回の後ろ向き研究では、血管手術患者90人を「Prevena群」(患者41人、切開52例)と「非Prevena群」(患者49人、切開63例)に分けました。非Prevena群における切開創は、吸収性創傷被覆材か皮膚接着剤のいずれかで管理しました。研究結果は、Prevena療法による治療を施した患者において、全感染率の統計的に有意な低減(p値=0.0011)を示しました。非Prevena治療群では、19/63例(30%)の切開創が鼠径部感染を発症したのに対し、Prevena群で創感染を発症したのは3/52例(6%)でした。

KCIの最高医学責任者(CMO)であるロン・シルバーマン(MD)は、次のように述べています。「これらの研究結果は、鼠径部SSI発症のリスクがあると考えられる患者に対し、Prevenaシステムがもたらす大きな臨床的・経済的メリットを浮き彫りにするものです。これは患者のために有効な治療選択肢を追求している医師にとって、またSSIに関連した費用の削減を望む病院にとって、よいニュースです。」

閉鎖切開創の管理におけるPrevenaシステムの役割を支持する証拠は増える方向にありますが、今回はその新たな証拠となります。KCIは証拠に基づくソリューションとして、治癒の速度を速め、合併症を減らし、患者の生活を改善するソリューションによって、一貫して医療実践の変革に努めており、Prevena療法はそうした努力の一例です。

Prevena切開管理システムは、縫合閉鎖またはステープル閉鎖の後も滲出液を出し続ける閉鎖切開創の管理を目的としています。KCIの詳細については、www.KCI1.comをご覧ください。

KCIについて

キネティック・コンセプツ(KCI)は世界一流の医療技術企業として、世界25カ国以上の顧客と患者に対し、高度技術に基づいて変革をもたらす革新的な治療ソリューションの理解・開発・販売に専心しています。米テキサス州サンアントニオに本社を置くKCIは、創傷治療の科学を発展させ、医療専門家の進化するニーズに対応する顧客志向の革新成果を創出することで、患者ケアに好影響を与えることに傾注しています。KCIの専有的な陰圧技術は、医療提供者が多様なタイプの創傷を処置する方法に革命をもたらしました。V.A.C.®治療システムは世界全体で700万例以上の創傷治療で使用されてきました。KCIとその製品の詳細情報については、www.KCI1.comをご覧ください。

1Matatov T, Reddy KN, Doucet LD, Zhao CX, Zhang WW. Experience with a new negative pressure incision management system in prevention of groin wound infection in vascular surgery patients. J Vasc Surg 2013 January 9.

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。

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