医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【自治体病院の実態調査】6割の施設で薬剤師採用難-地方、中小ほど傾向顕著に

【自治体病院の実態調査】6割の施設で薬剤師採用難-地方、中小ほど傾向顕著に

読了時間:約 2分18秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2021年07月14日 AM11:00

約6割の自治体病院は常勤薬剤師を十分に確保できていないことが、全国自治体病院協議会薬剤部会が実施した調査で明らかになった。2019年度の採用状況について319施設の回答を解析したところ、募集しても1人も確保できなかった病院は36.1%、募集人数の一部しか確保できなかった病院は25.7%に達していた。10日に開かれた日本病院薬剤師会のフューチャーファーマシストフォーラムで結果を報告した同部会長の室井延之氏(神戸市立医療センター中央市民病院薬剤部長)は「薬剤師の地域偏在も認められた。薬剤業務の進展を阻む薬剤師不足の解決が喫緊の課題」と呼びかけた。

回答を病院立地別に解析すると、医療資源の少ない地域や過疎地域、不採算地区に立地する病院(109施設)では、募集しても1人も確保できなかった病院は54.1%、募集人数の一部しか確保できなかった病院は14.7%と合計で約7割になり、平均値より高かった。募集人数を全て確保できた病院は31.2%だけで、地域偏在が認められた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【小林製薬】小林社長・会長が引責辞任-紅麹問題で経営責任明確化
  • 【アマゾン】アマゾンファーマシー開始-大手薬局チェーン9社が参加
  • 【青森県】癌化学療法の共通TR完成-薬薬連携拡大への布石に
  • 【生物由来技術部会】ハートシート「承認不適切」-きょう24日にも可否審議へ
  • 【日薬 岩月会長】中間年改定、中止か延期か廃止-長期品は丁寧な説明必要