厚生労働省は7月31日、2016年度の病院に対する立入検査の結果を公表した。薬剤師数の適合状況については、検査対象となった7914病院のうち、前年度より0.3%改善した96.6%が適合。地域別では、近畿98.8%、東海97.7%の順に高く、病院種別・病床規模別では、その他病院100%、一般病院97.1%、精神科病院94.1%の順となった。
病院への立入検査は、良質で適切な医療を現場で提供することを目的に、医療法第25条に基づいて都道府県の医療監視員が医療従事者数の充足や安全管理体制の確保に関する状況などを確認し、不備が見られた場合は改善の指示・指導を実施している。
薬剤師数の適合状況を見ると、検査対象となった病院7914施設中、7647施設が適合していた。適合率は96.6%で、前年度より0.3%改善した。
地域別に見ると、東日本全体で97.1%と前年度より0.5%増加し、東海97.7%、関東97.6%、北陸・甲信越97.5%、北海道・東北95.8%の順だった。また、西日本全体では96.1%で前年度と変わらず、近畿98.8%、四国96.8%、九州94.3%、中国94.2%の順となった。
病院種別・病床規模別の適合率に関しては、一般病院全体で97.1%、精神科病院全体で94.1%、その他病院では100%だった。一般病院では、病床数20~49床で93.8%、500床以上で99.7%と、病床数が多いほど適合率が高くなる傾向が見られた。一方、精神科病院では20~49床で100%、500床以上で92.5%と、病床数が多いほど適合率が低くなった。