医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚労省研究班】薬物乱用、大麻が最多に-女性で鎮痛薬常用が増加

【厚労省研究班】薬物乱用、大麻が最多に-女性で鎮痛薬常用が増加

読了時間:約 2分21秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年08月06日 AM10:00

一般住民の医薬品使用を含めた薬物乱用の状況を調べたところ、大麻の生涯経験率が上昇し、国内で最も乱用されている薬物となったことが、厚生労働省研究班「薬物乱用・依存状況等のモニタリング調査と薬物依存症者・家族に対する回復支援に関する研究」(代表:嶋根卓也国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存研究部心理社会研究室長)の全国調査で明らかになった。これまで最も生涯経験率が高かった有機溶剤は大幅に減少し、代わって大麻の経験率が上昇。大麻使用に誘われる機会や大麻を容認する考えを持つ人も若年世代で増えている実態も判明した。一方、鎮痛薬の常用者が増えており、特に女性で上昇傾向が見られ、これまでで最も高い値となった。危険ドラッグは減少傾向にあり、ほぼ沈静化したと考えられた。

■厚労研究班調査 危険ドラッグ問題は終息

調査は、一般住民の薬物使用の最新状況を把握すると共に、経年的な変化をモニタリングするため、1995年から隔年で実施されているもの。2017年度で12回目となった。対象は15~64歳までの一般住民5000人。昨年9~10月にかけて無記名自記式の質問票調査により行われた。回収率は58.1%。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【薬経連が見解】零売規制強化「一貫性欠く」-慎重な議論を期待
  • 【都道府県会長協議会】敷地内薬局が371件と急増-診療所、民間病院目立つ
  • 【厚労省】コロナ特例見直し提案-薬局での治療薬交付で
  • 【薬事検討会】日本人第I相、原則求めず-ドラッグロス解消に一手
  • 【NPhA】後発品流通に改善見えず-1月比で「悪化」約6割