医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 中国が新薬創出国に総力-イノベーションで日本を猛追

中国が新薬創出国に総力-イノベーションで日本を猛追

読了時間:約 4分3秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年05月07日 AM10:15


■ジェネリックから新薬‐中国共産党が規制改革

中国が悲願の新薬創出国に向け総力を挙げている。従来はジェネリック医薬品主体だったが、中国共産党が研究開発型の製薬企業を育成しており、中国発の新薬候補で米国と同時期に中国で第I相試験を実施し、欧米製薬大手に評価される形で高額で導出する事例も出てきた。キメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T療法)では10件以上の治験申請、抗PD-L1抗体では初の上市申請も行われるなど、イノベーションで先行する日本を猛追し、一部の製薬企業やCROは日本市場での事業活動を本格化させた。今後、中国製薬企業の統合によるメガファーマの誕生や海外企業の大型買収の可能性も指摘されており、グローバル市場で中国企業が台頭しそうな勢いだ。

■CAR-T療法の治験申請数は二桁へ

中国の医薬品市場は約11兆円と、米国に次ぐ世界第2位に位置しているが、そのうち7~8兆円はジェネリック医薬品などが占めている。巨大な市場規模を誇りながらも、自国企業の新薬開発力や規制当局の審査の質やスピードでは世界に後れを取っていた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【経済財政諮問会議】長期収載品自己負担見直し-骨太方針の原案示す
  • 【製薬各団体が声明】政府に強い指導力を要求-改革の大枠方向性「歓迎」
  • 【厚労省・城審議官】安定供給への懸念を議論-大手調剤の製薬企業買収
  • 【健保連が調査】かかりつけ薬剤師浸透せず-「知っている」は4割未満
  • 後発品統廃合「見当外れ」-早稲田議員が質問主意書