医療従事者の為の最新医療ニュースや様々な情報・ツールを提供する医療総合サイト

QLifePro > 医療ニュース > プレミアム > 【厚労省評価会議】PPIスイッチ化は再審議-「カルシポトリオール」は不可

【厚労省評価会議】PPIスイッチ化は再審議-「カルシポトリオール」は不可

読了時間:約 1分35秒
このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年03月23日 AM10:15

厚生労働省の「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」は16日、スイッチOTC薬の候補となる5成分を評価し、H1ブロッカー点眼薬「レボカバスチン塩酸塩」を目のかゆみに限ってOTC化を妥当と判断したが、尋常性乾癬治療薬の「」は「不可」とし、「オメプラゾール」などプロトンポンプ阻害剤3成分は「OTC化するには強力すぎる」「欧米では特に大きな問題は起きていない」と意見が分かれ、次回会議で再審議することになった。

PPIの3成分について日本消化器病学会は、14日以内の短期使用であればOTC化は妥当としているが、日本臨床内科医会は急性腎障害などの有害事象が報告されていることから、安全性が担保されない限り「不可」との見解を示している。鈴木邦彦委員(日本医師会常任理事)も、「生体バリアを破壊してしまうなどOTC化するにはあまりにも強力だ。薬剤師の管理が十分でないなどの実態もある」と否定的な意見を述べた。

このエントリーをはてなブックマークに追加
 

同じカテゴリーの記事 プレミアム 行政・経営

  • 【小林製薬】小林社長・会長が引責辞任-紅麹問題で経営責任明確化
  • 【アマゾン】アマゾンファーマシー開始-大手薬局チェーン9社が参加
  • 【青森県】癌化学療法の共通TR完成-薬薬連携拡大への布石に
  • 【生物由来技術部会】ハートシート「承認不適切」-きょう24日にも可否審議へ
  • 【日薬 岩月会長】中間年改定、中止か延期か廃止-長期品は丁寧な説明必要